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妊娠の正しい知識と時機を知らせたい!40年をかけたロートの取り組み

女性の社会進出や晩婚化が進む近年にあっても「子供がほしい」という声は多く、妊活にとりくむ女性も多くいます。その方法は、健康な体づくりといった基本的なものから、パートナーと一緒にチャレンジしているものまで、人によって異なりますが、頑張る女性に是非お使いいただきたいのが、今回ご紹介する2つの検査薬。最も妊娠しやすい排卵日が約1日前にわかる『排卵日予測検査薬』と、妊娠したかどうかを調べる『妊娠検査薬』は、妊活を応援し、不安の解消をサポートしてくれる便利なアイテム。「女性の悩みに寄り添い、ロートの技術を応用して解決したい」という想いで40年も前からロートが取り組んできた努力の結晶です。
これらの検査薬にこめられた想いと、妊活のために知っていただきたい正しい知識を、マーケティング担当者がお話します。

ヨネさん

教えてくれたのは、

マーケティング担当:ヨネさん

1982年入社後、新Vロート等目薬や排卵日検査薬の開発及び「オバジ」ブランドの立ち上げに携わる。製品開発部、商品企画部の部長を経験し、基礎化粧品や医薬品に至るまで幅広い分野の商品開発を総括。2018年には女性初の取締役に就任。一人でも多くの女性がイキイキと暮らせる社会を目指し、日々励んでいる。

妊娠初期の大切な母体と赤ちゃんを守るため、開発に着手

多くの女性は、予定日を過ぎても生理が来ないことで妊娠を疑うものですが、生理日が前後するのはよくあること。人によっては1ヶ月遅れるのも珍しい話ではありません。けれども妊娠していれば、その間にも赤ちゃんは成長しています。妊娠週数は前の生理が始まった日から数えるので、「生理が来ない」と気づいた時には、もう妊娠4週目に入っている計算になります。この時期の赤ちゃんは、脳や心臓、手や足などの器官ができはじめる大切な時期。「少し遅れているだけかも」とか、「次の生理が来なければ調べに行こう」などと、産婦人科に調べに行くのを先延ばしにしている間に、不用意に薬を飲んだり、強い衝撃を受けてしまえば、妊娠初期の赤ちゃんに影響を与えかねません。

“そんな大切な時期の母体と赤ちゃんを守りたい”。ロート社員たちの胸にあったのはこの強い想いです。「少しでも早く妊娠を知ることができるように、妊娠検査薬を一般用にして、産婦人科に行かなくても自宅で調べられるようにする必要がある。」そう信じて、ロート製薬が妊娠検査薬の導入・開発に取り組み始めたのは約40年も前。ロートの構想から、一般用になるには10年以上かかりましたが、その間に120分かかっていた判定時間が1分にまで短時間化され、格段に使いやすくなりました。
また、生理予定日の約1週間後から使用できるので、妊娠初期の大切な時期を守ることができます。

“自分で自分の体を知る”ために生まれた検査薬

開発当初は検査薬をつくるノウハウはなかったロート製薬では、精鋭の研究者を集め、最先端技術を応用することで技術を確立したのは1993年のこと。女性がイキイキと自分の人生を送れるよう、“自分の体を自分で検査してほしい”という想いを込めて、日本で初めての一般用妊娠検査薬『ドゥーテスト(=do test)』を発売しました。
しかし、自分で妊娠検査をするといっても、今まで日本になかった製品でしたので、「検査薬なんて使わず、産婦人科に行けばいいのに」という考えもまだ多く、なかなか理解されにくい状況でした。そこで、妊娠を望む女性を応援するために、まずは正しい知識を広めるべきだと勉強会を開催することにしました。女性だけで立ち上げた学術グループで日本全国を周り、製品を紹介していただく薬剤師さんに、妊娠検査薬がどれほど女性に役立つものか、熱く語ったものです。

妊娠するために大切なのは「排卵日」を事前に知ること

専用の電話相談窓口「マリアコール」を設置すると、すぐに多数の相談や問い合わせが寄せられました。その中で、『1人目はすぐできたのに、2人目ができない。』『周りから「まだか」と言われるのが辛い。』と涙ながらに訴える切実なお悩みがありました。
大阪大学病院産婦人科の先生に相談したところ、“不妊に悩む多くの女性が、排卵日を事前に知るタイミング指導を行うことで、約4割もの人が妊娠できる”と教えていただきました。排卵日は、基礎体温だけでなく、尿中のLH(黄体形成ホルモン)濃度を調べることで事前に予測できるのです。
卵子を育てる卵胞に関係するLH(黄体形成ホルモン)は、女性の体に常に少量分泌されていますが、急激な増加があると、約40時間以内に排卵が行われます。つまりこの排卵のタイミングを事前に予測することが妊娠には重要なのです。

ところが当時は、妊娠を望んでいる女性たちに話を聞くと、毎朝基礎体温を測定し、体温が高くなった朝にパートナーに告げ、夜にタイミングを取るという人がほとんど。基礎体温はLH(黄体形成ホルモン)の急増とともに上がり始めますが、一番高くなるのは排卵が終わってから。体温が上がったと気づいてから性交を行っても、卵子は排卵後、24時間しか受精能力がないため、受精しやすいタイミングを逃してしまう可能性があります。
つまり、基礎体温だけで性交のタイミングをとると「1日」遅れてしまう場合があるということなのです。
このように、排卵日を予測するための検査薬は妊娠したいと思いながらもなかなかできない女性には必要だと強く感じたことから「排卵日検査薬」の開発プロジェクトがスタートしました。

細かな調整を重ね、独自の技術で排卵日予測検査薬が完成!

排卵日予測検査薬は、女性の体内で常に少量分泌されているLH(黄体形成ホルモン)をとらえ、濃度変化を調べることで、排卵日を予測するものです。検出感度が低いとわかりにくいし、高すぎると製品としての安定性が保てない。しかも、変化の度合いには個人差もあるので調整が難しく、技術的にも苦労しました。ロート製薬の女性社員や多くの病院に協力を仰ぎながら研究を続けて、1996年、尿をかけるだけで排卵日を約1日前に知ることができる、排卵日予測検査薬『ドゥーテストLH』がついに完成しました。2016年には初めての一般用の排卵日予測検査薬として認可され、『ドゥーテストLHa』を発売しました。製品のご紹介だけでなく、排卵に関する情報もお届けしやすくなりました。これからも専門家の先生にご意見・アドバイスをいただきながら、知っていただきたい排卵や妊娠の情報を発信していく予定です。

最後に、マーケティング担当者からのメッセージ

働く女性も増えてきて、近年ますます排卵日検査薬の重要性は増しているように思います。年齢とともに妊娠率が下がるというデータもありますので、できるだけ早くから排卵日予測検査薬を活用してタイミングを計り、それでも1年間妊娠できない場合は産婦人科を受診されることをお勧めします。受診は勇気のいることかもしれませんが、検査薬を一つのきっかけ作りにしていただければと思います。
また、妊活で最も大切なことはパートナーとの相互理解だと思います。一人だけで考えすぎず、お互いの気持ちを理解しながら一緒に考え、自分たち二人の答えが持てるよう、日々話し合うことをお勧めしたいです。これからも、1人でも多くの女性がイキイキと自分の人生をおくるための、お手伝いができると嬉しいです。

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