はじめが肝心!お肌の専門家が伝授したい10代のためのファーストスキンケア

10代の頃、しっかり顔を洗っているのに、なんでこんなにニキビができるの?と悩んだことはありませんか。それには10代特有の肌状態「皮脂の過剰分泌」が関係しています。10代は成長により性ホルモンの働きが高まり、皮脂の分泌が過剰になるため、ニキビや毛穴詰まりなどの肌トラブルにつながるのです。しかし原因がある程度分かっているため、スキンケアのポイントさえ押さえれば防ぐこともできます。
今回は、そんな、大人とは違う肌状態である10代に向けて、お肌の専門家がとっておきのスキンケア方法を伝授!悩めるお子さまのファーストスキンケアに、必見の情報をご紹介します。10代の子どもたちは、母親からスキンケアのアドバイスを欲しいと思っている子も多いはず。ぜひ肌悩みにあったスキンケア方法を教えてあげてください。
社内教育に加えて、販売店様向けに製品情報をお伝えする学術担当。また子どもを持つママとして、忙しくて時間がないスキンケアも経験。お肌の専門家として、気になる疑問にお答えします。
10代の4大肌トラブル!
ニキビ・黒ずみ毛穴・乾燥・テカリ
10代の男女でよく見られる肌悩みは「ニキビ」「黒ずみ毛穴」「乾燥」「テカリ」。
まずはそれぞれの肌悩みの原因とケア方法を解説します。

<ケース1>
“思春期ニキビ”には
やさしい洗顔とアクネケア

中学生や高校生で、おでこなどにニキビがたくさんできている子もいますよね。見た目にも目立つので、友達から不潔と思われそうで悩んでしまうことも…。でも思春期ニキビは決して不潔にしているからできるものではありません!こうした思春期にできるニキビの主な原因は「皮脂の過剰分泌」。これは身体の成長上しかたがないこと。皮脂の過剰分泌により、毛穴が詰まり、詰まった皮脂をエサにアクネ菌が増殖し、炎症が起きてしまった状態が思春期ニキビです。しかし原因がはっきりしているため、防ぐこともできるんです。

10代のための
“思春期ニキビ対策”
① 洗顔は泡でやさしく。ゴシゴシ禁物&1日2回まで

ニキビができるのは肌が不潔だからだ!と、清潔にするために1日何回もゴシゴシと洗ってしまいがちですが、実は大間違い。大切なバリア機能が壊れて逆効果になってしまいます。こすることで汚れが落ちると誤解している人もいますが、汚れは「泡」によって吸着されて落ちるもの。なのでゴシゴシする必要はなく、たっぷりの泡を顔全体にのせて、やさしく洗うのが洗顔の鉄則です。面倒でも毎回たっぷり泡立てることが大切なので、洗顔ネットや初めから泡で出てくる洗顔料もオススメです。また、うるおいを守って洗える、健康な素肌と同じ「弱酸性」の洗顔料を選ぶといいでしょう。洗顔は朝と夜の1日2回まで、それ以上は肌の負担になってしまうので洗いすぎにも注意してくださいね。
② すぐに保湿&アクネ菌の殺菌
洗顔後の肌は10代といえども水分がすぐに逃げてしまう無防備な状態。皮脂のバランスをとるためにも、しっかりと保湿しましょう。ニキビの原因となるアクネ菌を殺菌し、ニキビ予防ができる化粧水や乳液もあるのでオススメです。オイルや油分の多いものを使用するとニキビが悪化する可能性もあるので、ニキビ用、脂性肌用と記載されているものを選ぶといいですよ。
③ 絶対にニキビは潰さない
ついつい気になってニキビを潰したくなるかもしれませんが、絶対にダメ。かえって炎症が悪化し、ニキビ痕ができてしまうこともあります。
もし顔を洗ったときにニキビがつぶれてしまったら、それ以上触ることはやめましょう。
これらのスキンケアを実践してもなかなかにきびが改善しない場合には、皮ふ科専門医を受診し早めに病院で治療を受けることを検討しましょう。
<ケース2>
黒ずみ毛穴の“いちご鼻”
ニョロっと押し出すのは絶対NG
“いちご鼻”とも言われる肌トラブルは、一見可愛い名前ですが、たくさんの黒ずんだ毛穴が“いちご”に見えることから名付けられた悩ましい肌トラブル。皮脂の過剰分泌で毛穴が詰まり、そこに角栓ができ、さらに空気に触れて酸化することで毛穴が黒ずみます。詰まった皮脂は数日間停滞するだけで、あっという間に黒ずんでしまいます。この角栓を出そうと、鼻にギュッと爪を立て押し出した経験はありませんか。ニョロっと出てくる角栓に解決したように感じますが、実は大きな間違い。逆に毛穴に刺激となり炎症や色素沈着の原因に。絶対に今すぐストップです!
10代のための
“黒ずみ毛穴対策”
① 蒸気の多いお風呂で洗顔
黒ずみ毛穴の角栓は、古い角質と酸化した皮脂が混ざり固まったものです。固く毛穴に入りこんでいるため、なかなか取れません。なので、必死に取り出そうと、強い力でゴシゴシ洗う人も。でもそれは絶対にダメ!ゴシゴシ洗っても取れないのが角栓です。むしろ肌への摩擦が刺激となり悪化してしまいます。そこで効果的なのが、お風呂での洗顔。お風呂で温まり、蒸気により毛穴がゆるむため、角栓が取れやすくなります。しかしお風呂での洗顔には注意点が2つあります。
<お風呂で洗顔の注意点>
(1)シャワーで洗い流さないこと
シャワーの水圧は強すぎてお肌には負担になります。必ず手でお湯をすくって洗うようにしましょう。
(2)お湯の温度は32〜33℃のぬるま湯で洗うこと
お肌にとっては体温より高温のお湯はNGです。体温より高いお湯は、皮脂の取り過ぎや肌のうるおいを保つ成分が流れ出てしまい乾燥の原因となります。
<ポイント>
角栓をゆるめて取りやすくするには、お風呂で、お湯の温度をぬるま湯に変えて、手でお湯をすくいながら、たっぷりの泡でやさしく洗いましょう。
② 毛穴も保湿する
角栓の元である古い角質は、肌のターンオーバーが乱れることでたまりやすくなります。そしてターンオーバーが乱れる原因の1つは「乾燥」。化粧水をたっぷり、特に毛穴の気になる部分は指でやさしく重ねづけしてください。そして水分が蒸散しないように、乳液でフタもしましょう。ベタつきを感じる場合は、塗る量を減らしたり、さっぱりタイプを選ぶといいでしょう。
<ケース3>
10代なのに乾燥肌?!
洗いすぎ&スキンケア不足が原因かも
ニキビや黒ずみ毛穴などはなくても、お肌の乾燥を感じる10代も実は多いんです。皮脂の分泌は多いのに乾燥しているのは、「洗いすぎ」や「洗顔後に保湿していない」ことが原因かも。お肌の乾燥を感じたらファーストスキンケアをはじめるタイミングかもしれません。
10代に伝えたい
“乾燥肌対策”
① 洗顔方法を変えてみる
洗顔はスキンケアの基本で、肌を整えるためにもとても重要です。正しい洗顔方法を試してみてくださいね。
<洗顔の鉄則>
- ・手を清潔にする
- ・健康な素肌と同じ“弱酸性”の洗顔料を使う
- ・たっぷり泡立てる
- ・やさしく洗う
- ・ぬるま湯でしっかりすすぐ
- ・タオルで包み込むようにやさしく拭く
- ・洗顔は1日2回まで
② 化粧水・乳液デビューしよう
洗顔後に化粧水や乳液などで保湿していますか?洗顔後のお肌はとても無防備で、保湿しないでおくと、どんどん肌の水分が蒸散し、乾燥し、肌トラブルにもつながります。乾燥を感じているのなら、化粧水、乳液のスキンケアをはじめてみましょう!乾燥はどんな肌においても大敵で、保湿はどんな肌においても重要なのです。
<ケース4>
テカる、アブラっぽい
洗顔を「水」だけでしていませんか?
皮脂の分泌が多い10代はどうしてもテカったり、アブラっぽくなることも。特におでこや鼻のTゾーンが目立って恥ずかしいことも。そんな肌悩みをお持ちなら、お子さまがどんな洗顔をしているのか聞いてみてください。案外水だけで洗顔しているかも。サッパリはするかもしれませんが、テカリの元であるアブラは水だけでは落とせませんよ。
10代に伝えたい
“テカリ肌対策”
① 洗顔料で洗う&テカリ防止化粧水
テカリの原因はアブラである皮脂。なので、水だけでは落ちないのです。きちんと洗顔料を使い、たっぷりの泡でテカリの原因である皮脂を吸着させて落としましょう。ただし皮脂を取りすぎると肌のバリア機能が低下するため、洗顔は1日2回まで。さらに洗顔後はきちんと保湿しましょう。テカリやベタつきが気になる人は、サラサラした肌を長時間保つ皮脂吸収パウダー配合の化粧水や、テカリケアできる化粧水で保湿するのもオススメです。
いかがでしたか。10代にとって肌トラブルは深刻な悩みにもなりえます。しかし10代特有の「皮脂の過剰分泌」が原因の肌トラブルは、正しいスキンケアをすることで防ぐことができます。まだまだスキンケアの知識がないお子さまも多いはず。ぜひアドバイスして、ファーストスキンケアを初めてみてくださいね。みなさんが肌に自信を持って、いきいきとした生活が送れますように!
10代にオススメな
スキンケアシリーズ
♥メンソレータム アクネス シリーズ

ニキビの原因となるアクネ菌を殺菌し、キレイな肌を目指すためのスキンケアシリーズ。殺菌&抗炎症成分配合。気になるニキビを防ぎます。お肌のためにビタミンC誘導体(うるおい成分)配合。
・「メンソレータム アクネス」についてもっと知りたい方はこちら
♥オキシー OXY

男性の肌トラブルを考えて、製薬会社発想でつくられたメンズスキンケアシリーズ。皮脂量が多く、でも乾燥しがちな肌に。ひげ剃りを始めた10代にもオススメです。
・「オキシー」についてもっと知りたい方はこちら
♥肌ラボ 極潤シリーズ

スキンケアの原点はうるおい。1gで6ℓもの水分を抱え込むことができる、うるおい成分“ヒアルロン酸”に着目し研究を続けてきました。うるおってもちもち肌に!健康な素肌と同じ弱酸性。お子さまのファーストスキンケアにも。
・「肌ラボ 極潤シリーズ」についてもっと知りたい方はこちら