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製薬会社の研究16年の新発見!『発酵ヒアルロン酸*1』&『浸透型ヒアルロン酸*2

「ヒアルロン酸」をスキンケアのうるおい成分として知る人は多いと思います。たった1gで6ℓもの水分を抱え込むことができる保水力があり、ヒアルロン酸配合の化粧水などもたくさんありますよね。しかし、このヒアルロン酸は1つではなく何種類も存在していることをご存知でしょうか?
ロート製薬はこれらのヒアルロン酸の可能性に着目し、16年もの間研究を続ける中で、働き方の異なる5種類の機能性ヒアルロン酸を見つけ出してきました。そして今回新たに「乳酸発酵ヒアルロン酸*1」「浸透型ヒアルロン酸*2」という2種類の機能性ヒアルロン酸を見つけ出すことに成功!なんと肌への新しい効果も発見したのです。それは一体どんな発見だったのか?ヒアルロン酸の研究を続けるロート製薬の研究員に話を聞きました。

*1 乳酸球菌/ヒアルロン酸発酵液(うるおい成分)

*2 加水分解ヒアルロン酸Na(うるおい成分)

ロートネーム:りこぴん

この人に聞きました

研究員 ロートネーム:りこぴん

発酵技術を応用して誕生した
“発酵ヒアルロン酸*1

発酵食品などでも知られているとおり、微生物が何かを発酵させることでより良いものを生み出す、ということは元々知られています。であれば、ヒアルロン酸も発酵させることで新たな成分が生まれるのではないか?と、研究員は「ヒアルロン酸の発酵」に着目しました。発酵は、微生物によって素材本来の状態を変化させて有用なものへ変化させる技術ですが、その発酵には微生物のエネルギー源として「糖」が必要となります。そしてヒアルロン酸も同じ「糖」の構造を持つのです。こうしてヒアルロン酸を発酵させるために適した微生物を探す研究が始まりました。
しかし、発酵を行う微生物は無数に存在しています。その中から、より良い成分を生み出す微生物を見つけるため試行錯誤を繰り返し、ようやく辿り着いたのが、幻の日本酒作りに使われる特別な乳酸菌。この特別な乳酸菌は、約600年以上前の室町時代に開発された、奈良県正暦寺発祥の菩薩元(ぼだいもと)で作られているものです。ロート製薬創業元である奈良県とのご縁も感じられる、運命的な出会いでした。ヒアルロン酸に含まれる糖をこの特別な「乳酸菌」で発酵することで、今までのヒアルロン酸とは異なった働きを持つ新しい「乳酸発酵ヒアルロン酸*1」が生まれたのです。

<ここがスゴイ!>
肌が本来持つバリア機能を強化

乳酸菌により発酵された「乳酸発酵ヒアルロン酸*1」は、皮ふの細胞と細胞の間の接着剤の役割を持つ「カドヘリン」の遺伝子発現を高めることが確認されました。細胞同士の接着剤の役割をもつ物質が増加されることで、隙間が少なくなり、肌が本来が持つバリア機能が強化され、肌のうるおいが逃げにくくなります。
「乳酸発酵ヒアルロン酸*1」はその接着物質の増加を促進する事で、バリア機能改善による保湿効果が見込まれるのです。

ロート製薬史上一番小さなヒアルロン酸
“浸透型ヒアルロン酸*2

今回開発された「浸透型ヒアルロン酸*2」は、ロート製薬史上最も小さな分子量のヒアルロン酸です。一般的なヒアルロン酸と比べて約10分の1以下のとても小さい「ナノ化ヒアルロン酸*3」よりも小さく、さらにその約5分の1(平均サイズ)にしたのが「浸透型ヒアルロン酸*2」です。ヒアルロン酸は分子量がもともと大きく、肌になかなか浸透しづらい成分で、角質層の表面で水分を保持することで肌をうるおわせていました。2009年に開発された「ナノ化ヒアルロン酸*3」は、分子量を小さくすることで肌への浸透を可能にし、角質層まで届けることができました。しかし、「角質層よりもっと奥深くの生きた細胞まで届けたい」、「効く成分を、効かせたい場所へ届けたい!」という思いから、さらに分子量を小さくできないかと研究を進め、ついに達成することができたのです。

*3 加水分解ヒアルロン酸(うるおい成分)

<ここがスゴイ>
生きた細胞の表皮まで浸透&ヒアルロン酸産生力もUP

緑色に染色している部分が「浸透型ヒアルロン酸*2」です。

分子量の大きかったヒアルロン酸を、低分子化することで、肌の奥深く、角質層のさらに下にある「生きている細胞」である表皮にまでアプローチすることに成功しました。肌質を変えるためには、細胞自体にはたらきかける必要があり、そのためには生きている細胞にまで届かなければなりません。「浸透型ヒアルロン酸*2」は生きている細胞の表皮上部にまでしっかり浸透するので、細胞が活性化され、なんと肌内部のヒアルロン酸を生み出す作用までも確認されました。つまり、うるおいを届けるだけではなく、“肌が自らうるおう力を高める”ことができる可能性があるとわかってきました。

<ここがスゴイ>
紫外線を浴びた後の過度な「炎症」を抑制

さらに、炎症を抑制する効果も期待できることがわかりました。
肌は紫外線を浴びることでも炎症が起きますが、実は紫外線によるダメージそのものではなく、ダメージを受けた細胞からDAMPs(ダメージ関連分子パターン)という信号のようなものが発出され、そのDAMPsが自然免疫受容体と結びつくことで、微弱な炎症が起こっています。今回の研究では、「浸透型ヒアルロン酸」に含まれる超低分子のヒアルロン酸(HA4)は、DAMPsよりも早く、自然免疫受容体と結びつき、紫外線による過度な炎症を抑えることが確認されたのです。このことから、紫外線を浴びた後に超低分子ヒアルロン酸(HA4)を含む「浸透型ヒアルロン酸*2」でケアすることで、過度な炎症を抑え、肌本来の機能を維持させることが出来るのではないかと期待されています。

皮ふ領域における
ヒアルロン酸の可能性を追求

長年「眼」の研究を続けてきたロート製薬は、ヒアルロン酸の多くの作用を認識していました。ヒアルロン酸は「眼」の硝子体に含まれ、「眼」の最も外に面する角膜細胞の自然治癒力を高めるために重要な成分です。角膜修復効果の高い医療用有効成分であり、傷ついた瞳にも点眼できるほど安全性が高く、身体の様々な組織に存在する、身体が生きていくために必要な役割を果たしています。
さらに眼と皮ふには構造上も多くの共通点があり、それぞれの研究を相互に生かしてきました。2013年に生み出された「3Dヒアルロン酸*7」から7年の研究の時を経て、今回2つの新しい機能性ヒアルロン酸が生み出されましたが、皮ふの分野において「ヒアルロン酸」にはまだまだ新しい可能性があると信じ、これからも追及し続けていきます。

*1 乳酸球菌/ヒアルロン酸発酵液(うるおい成分)

*2 加水分解ヒアルロン酸Na(うるおい成分)

*3 加水分解ヒアルロン酸(うるおい成分)

*4 ヒアルロン酸Na(うるおい成分)

*5 アセチルヒアルロン酸Na(うるおい成分)

*6 ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム(うるおい成分)

*7 ヒアルロン酸クロスポリマーNa(うるおい成分)

いかがでしたでしょうか。多くの人が知る「ヒアルロン酸」ですが実はまだまだ可能性が未知数で、研究が続けられているんですね。うるおい成分と言っても、それぞれ肌への作用は異なります。私たちが毎日使うスキンケアには、たくさんの新しい技術が応用されているんです。
性別も年齢も、国境も問わず、世界中の人がいつも健康な素肌でいられることを目指して、肌にいいことを考え、新たな可能性を形にすべく、これからもロート製薬は研究をし続けていくことをお約束します。

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