粉ふきすねがかゆ~い…そんな時取るべき対策は、かゆみ治療!

寒くなって空気が乾燥してくると、いつの間にか現れるすねの粉ふき問題。黒いタイツに白い粉がついたり、ストッキングを脱ぐとハラハラと粉が舞ったり。見た目にも荒れてくすんだ印象を与えてしまいます。これだけでも十分大変ですが、さらに症状が進むとかゆみへ発展することも。特に秋冬は暖かな化学繊維のインナーを着る影響もあり、ボディ全体のかゆみに悩まされる人も多いのではないでしょうか。
そんな時、「乾燥さえケアすれば、かゆみも治まる」と解釈して保湿対策に走りがちですが、掻くことで悪化したかゆみは保湿だけではなかなか治らないことも。「じゃあ、我慢できないこのかゆみは、どうすればいいの?」とお悩みの方に、正しい対策をご紹介します。
どうしてすねの乾燥はひどくなりがちなの?理由は肌構造にあり。

場所的に言えば、すぐ上の太ももや裏側のふくらはぎはそうでもないのに、どうしてすねだけが、あんなに乾燥するのでしょうか?答えはすねの肌構造。背中の約1/3、顔の約1/4~1/8程度とも言われるほど、他の部位と比べて、すねは皮脂腺の数が極端に少ないのだそう。皮脂腺が少ない、つまり皮脂分泌が少ないということは、肌を守るバリアが弱いということ。水分の蒸発を止められないので、空気の乾燥とともにうるおいがどんどん逃げて、肌が乾燥してしまうのです。
かゆい時、保湿だけではなく治療をすることも重要!

上記の説明から、「すねがかゆくなるのは乾燥のせい?」と思われがちですが、それだけではありません。
すねだけでなく全身に言えることですが、乾燥してバリア機能が弱っている肌は、刺激や感覚を脳へ伝える知覚神経線維に、外的な刺激(花粉などの刺激物質や、衣類による摩擦などの物理的な刺激など)が触れやすい状態。ほんの小さなことでも刺激に感じ、かゆみを引き起こす物質・ヒスタミンが放出されると、かゆみが発生するのです。原因が乾燥だけなら、保湿を続けることでかゆみがやわらぐこともありますが、治まるまでにかなりの時間が必要です。しかし、我慢できないほどムズムズかゆい時に、そんなに時間をかけてはいられません。かゆくて掻いてしまうとバリア機能がさらに破壊されて刺激に反応し、ますますヒスタミンが放出されてかゆみが強くなる、という悪循環に陥ることも・・・。
だからこそ、かゆい時に取るべき対策には、保湿だけではなく、症状を改善する“治療”も大切。かゆい→掻く→もっとかゆくなる、という悪循環を作らないためにも、かゆみ症状を抑えながら治していくことを心がけましょう。