シミに悩む方に朗報!知っておきたい3つの美白アプローチ

鏡をみるたびに目に入るシミ。見つける度に落ち込む方も多いのではないでしょうか。シミ対策のコスメが店頭でも溢れているように、女性の美肌づくりにおいて大きなテーマと言えるでしょう。そこで今回はシミのない真っさらな美肌を作るために、知っておきたい3つのアプローチをご紹介します。

私が解説します!
アオハルクリニック 小柳衣吏子院長
3つの美白アプローチ
美白アプローチ①
紫外線が受けた事実を、教えない!
UVを浴びると、表皮にあるケラチノサイトから、メラニン色素を作るメラノサイトという細胞へ「メラニンを作って、UVダメージから肌を守って!」と指令がいきます。この指令を遮断すればシミのもととなるメラニンは生成されません。そこで役立つのが「トラネキサム酸」。プラスミンというメラノサイトを元気にする因子をブロックする働きがあります。
美白アプローチ②
メラニンの生成を、ブロック!
メラノサイトへの情報をすべて断ち切ることは難しく、ある程度の情報は届いてしまいます。メラノサイトがメラニンを作るときにはチロシナーゼという酵素が必要となります。この酵素をブロックする成分として、ハイドロキノンやビタミンCをはじめ、アルブチン、コウジ酸、エラグ酸、ルシノールなどがあげられます。なかでもハイドロキノンは、クリニックのシミ治療にもよく使われています。スポット的にできたシミを薄くするには、このアプローチが効果的です。
美白アプローチ③
できたメラニンを、排出する!
肌が全体的にくすみがちな人は肌の代謝を促すことで、できてしまったメラニンを肌の外へどんどん押し出しましょう。そのためには「レチノール(ビタミンA)」がカギを握ります。レチノールはシミだけでなく、シワ対策にも効果があり様々な化粧品にも配合されています。ただし肌を乾燥させる面もあるため、使用時は保湿ケアも一緒に行いましょう。
長期戦で戦うシミ対策の心がけ
美白コスメは強く塗り込むのはNG
「シミを取りたい」と強く願うばかり、力一杯コスメを塗り込んでしまうのはかえって逆効果。肌をこすったり、過剰に触ってしまうことでシミを濃くしてしまう可能性もあります。もちろんシミを隠すためにコンシーラーを塗り込みすぎたり、コンシーラーをクレンジングでゴシゴシ洗い流すのも厳禁! 「焦らず適度に肌に塗り込んでいく」のがポイントです。
ビタミンCを積極的に取り入れよう
普段の生活から美容成分を代表する「ビタミンC」を継続的に摂り続けましょう。抗酸化パワーもあるため、シミを取るだけでなく、肌全体の若返りもサポートしてくれます。さらに高濃度ビタミンCを配合した美容液を毎日塗り続けることもオススメです。肌の代謝サイクルを考えると、長期戦はさけられないシミ対策。ハイドロキノンやトラネキサム酸などをクリニックで用いる場合でも、少なくとも2か月はかけて治療をしていきます。成分によっても効き方は様々。この成分は、どんな風に効くのかを意識して、前向きにシミ対策に取り組んでいきましょう!
参考書籍紹介
『美肌の王道』 (日経BP社・2016年12月刊)
美容皮膚科医として多くの女性の悩みを診てきた「アオハルクリニック」の院長・小柳衣吏子さんの著書。最新の知見ももとに洗顔、保湿といった基本的な美容習慣に潜む「間違い」を修正し、「ウェルエイジング」のための正しい方法を紹介。いつまでも前向きで、キレイでいたい人の必読書です。
著者紹介
アオハルクリニック院長
小柳衣吏子 (こやなぎ・えりこ)
アオハルクリニック院長。皮膚科専門医。順天堂大学医学部卒業後、都内の美容皮膚科で経験を積み、平成23年、アオハルクリニックの院長に就任、現在に至る。“ウェルエイジング”をスローガンに、多くの人にとって、よりよい治療を日々模索する美容皮膚科のスペシャリスト。
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