肌の調子がガクッと落ちる40代は必見!大人女子のための3大エイジングケア

40歳を過ぎた頃から、シミやしわが目立ち始め、なんだか肌の調子が悪くなったと感じていませんか?それは、長年積み重なった紫外線による光老化に加え、加齢による女性ホルモンの低下も関係しています。そこで今回は、All About「アンチエイジング」ガイドの宇山恵子さんに、肌の若返り効果の高いスキンケア・食事・運動について伺いました。
40代以降の肌不調と、ホルモン変化の関係
更年期が近づいてくると、今まで保ってきたエストロゲンと他のホルモンバランスが変わり始め、それによって体調や肌に不調が起こることがあります。特に美のホルモンと呼ばれるエストロゲンの減少は、肌にとって大ダメージ! 肌にハリとうるおいを与えてくれるエストロゲンは、閉経時期を境にぐっと量が減ってしまうことが分かっています。
そうすると、肌はどのようになってしまうのでしょうか。まず肌の乾燥の深刻化を感じる方が多いです。今までどおり、ちゃんとケアをしているのにどうしても乾燥してしまったり、小じわが増えたり、さらにはほうれい線や眉間のシワがどんどん太くくっきり目立ってきます。肌のハリや弾力も減ってしまうので、頬のたるみや毛穴のタテ開き(オーバル毛穴)も同時に引き起こされます。またエストロゲン不足は、新しい肌を生み出す力も衰えるため、ターンオーバーが乱れくすみの原因にも。ありとあらやる肌老化が顕著に現れだすのが、この世代なのです。
アイテム選びの際に大活躍!7大美容成分まとめ【スキンケア編】
ターンオーバーが乱れ古い角質が残ったままのお肌には、せっかくの高機能な美容成分も浸透していきません。まずは、古い角質を掃除して、新しい角質が育つ肌を育てましょう。ただし、エイジング世代には、摩擦で肌を傷めてしまうゴシゴシ洗顔や強力ピーリングは絶対にNG。天然由来のフルーツ酵素などが含まれるクレンジングや洗顔フォーム、拭き取り用化粧水などで、優しく角質をオフしていきます。
アンチエイジングを効果的に行いたいなら、スキンケアの配合成分にもこだわりを。おすすめの7大成分 をご紹介します。アイテムを選ぶ際は、ぜひ成分をチェックしてみてくださいね。
①コラーゲン
肌を支えるハリの元となり、肌の土台とも言える有名な成分。肌から乾燥を守り、バリア機能を高め、肌の表面の弾力や滑らかさを取り戻してくれます。
②ヒアルロン酸
コラーゲンの周囲に存在し、肌の奥に水分をたっぷりと蓄えてうるおいを与える大切な成分。化粧水、フェイスマスク、保湿ミストなどでこまめに補給して肌の乾燥を防ぎましょう。
③エラスチン
ゴムのように伸び縮みする性質があり、伸縮する組織に多く含まれている成分。肌の弾力性を保つために重要な役割を担っている。美容液などに配合されています。
④レチノール(ビタミンA)
ビタミンAの別名で、体や肌のサビの原因となる活性酸素を減らす作用があります。皮膚の細胞分裂を活発にして肌代謝の遅れを改善し、毛穴やキメを整えてくれます。
⑤ビタミンC
ビタミンAと同じく、活性酸素を減らす抗酸化力の他に、メラニン色素の生成を抑制したり、コラーゲンを生み出す力を高めるなど、マルチな効果があることで知られています。吸収力や、浸透性を高めるなどの工夫により、複数種類の「ビタミンC誘導体」があり、適したものが配合されています。
⑥セラミド
表皮の細胞と細胞の間に存在し、水分をがっちりキープしてくれる成分です。とくに秋~春にかけての乾燥する季節には注目の成分です。
⑦アミノ酸
保湿成分として、肌のうるおいとキメをキープ。肌の内側では、皮膚の土台と弾力性に関わるコラーゲンやエラスチンの原料にもなる成分です。
美の基本はカラダの中から!手軽においしく続けたい美肌食【食事編】

若々しさを保ちながら健康にアンチエイジングを実践するうえで、食事はとても重要です。スキンケアには人一倍敏感なのに、食べ物には無関心…なんてことありませんか? いつまでも健康で美しい肌を育むために食生活からアンチエイジングを始めてみましょう!
<女性ホルモンをアップさせるイソフラボン>
枝豆、豆腐、納豆、豆乳など、大豆製品に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンに似た働きをすることが知られているので、肌の乾燥やシワ、ハリや弾力の低下を感じたら、積極的に大豆製品を摂りましょう。
<超カンタン!美肌ドレッシング>
最近注目を集めている亜麻仁油には、オメガ3「α-リノレン酸」が含まれています。体中の細胞に栄養や酸素が行き渡るためのサポートをしてくれるから、肌も元気に美しく! 他にもアボカドオイルやオリーブオイルなど、内側からキレイをサポートする油を使ったレシピをご紹介します。
オイルを大さじ1、レモン汁大さじ1、好みで塩コショウを入れて、かき混ぜてサラダにかければ即席ドレッシングのでき上がりです。レモンをオレンジ、リンゴ、ライムなどに変えると、香りと味のバリエーションが広がりますよ。
くすんだ肌をパッと明るく! 簡単エクササイズで血流アップ【運動編】

血行が悪いと肌に酸素や栄養を運んでくれる血液の流れが悪くなり、肌が酸素不足・栄養不足になってしまいます。適度なエクササイズで血行を促進させましょう。
<大げさに「アイウエオ顔ヨガ」でむくみ解消>
デスクワークの合間、トレイ休憩など1時間に1回は、鏡を見ながら大きく顔を動かして、「アイウエオ」と3回言いましょう。顔の筋肉を動かすことで血行が促進され、むくみも解消します。表情ジワも撃退できるので、毎日の習慣に!
<オフィスでできる「10秒キープ」エクササイズ>
椅子にどっかりと降ろしていた腰をちょっと浮かせて10秒キープ。すぐにできる、かなりきついエクササイズです。お腹ポッコリ、ヒップだらり、太ももむっちりを解消します!デスクワークの合間に1時間に1回10秒でもOK。理想は、5回です!
【取材協力】

宇山 恵子(うやまけいこ)さん
All About「アンチエイジング」ガイド。東京医科歯科大学非常勤講師、京都府立医科大学特任教授。医学・医療情報を正確にわかりやすく人々に伝え、患者さんと医師・医療スタッフの良好な関係を育む「医療コミュニケーション」が専門。海外アンチエイジング情報の翻訳・取材も行い、世界のアンチエイジング情報を正確で簡潔に伝える医療美容情報の達人として活躍中。