月経周期が安定しないそのまま放置するのは危険かも!?

およそ月1回来る月経は、ナプキンなどによる蒸れなどの不快感や、月経痛、月経前に感じるイライラなどのPMS症候群を感じる方もおり、煩わしいと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、月経は自分の身体の状態を知る上でとても大切です。ストレスや食生活の乱れなどで、ホルモンバランスが崩れると、月経不順などにもつながります。また何か別の病気が隠れていることもあります。特に忙しい時期などは、月経不順を後回しにしてしまうかもしれません。しかし、そのままにしておくと、将来の妊娠にも関わってくる可能性もあります。
今回は、女性にとって体調のバロメーターになるだけでなく、妊娠をかなえるための大切な働きでもある月経について、その原因と、日常生活や漢方薬などを用いて体の内側から改善していく、知っておきたい解決アドバイスについてのお話です。

この人に話を聞きました
企画担当:ロートネーム まるちゃん
約7割が月経について
気になることがある!?*1
月経の悩みは、誰にでも気軽に相談しやすい話題ではないだけに、ひとりで悩んでしまうという方も多いのではないでしょうか?しかし、ロート製薬の調べによると、7割以上の女性が月経について気になることが「ある」ようです*1。
多くの方が気になっている悩みでは、「激しい月経痛」「月経血量が多い・少ない」「月経周期が不規則」などが挙げられています。その他にも、月経が始まる前に、少しずつ出血しているけれど、閉経の前触れなのか心配になっていたり、人それぞれで悩みがあります。


*1 n=73、インターネット調査 2017年1~3月 ロート調べ
自分の“月経周期”
知っていますか?
月経とは「通常、約1カ月の間隔で起こり、限られた日数で自然に止まる子宮内膜からの周期的出血」と定義されています。月経は、脳と卵巣系の機能によって調節されていて、女性ホルモンが大きく関わっています。そして実際のホルモン分泌メカニズムはとても複雑です。
脳の視床下部からホルモンが分泌され、さらに下垂体に伝わりホルモンが分泌され、卵巣では卵胞が育ち、排卵し、子宮へと運ばれていきます。子宮では、女性ホルモンによって、子宮内膜が、卵子と精子が結合した受精卵をいつでも迎え入れるように厚くなり、受精卵を待ちます。妊娠しなければ、厚くなった子宮内膜は排卵から約2週間後にはがれ落ちます。これを月経と言います。

一時的な月経周期のズレや、2~3日のズレであれば問題ありませんが、7日以上ズレたり、1カ月に2回も来るようであれば要注意です。自身の健康のためにも軽く考えて放置することなく、月経不順を改善することが大切です。
また、月経が定期的にきていたとしても、月経周期が24日以内、もしくは39日以上の場合は「無排卵月経」の可能性もあります。月経がきているからといって、必ずしも排卵しているわけではないのです。
排卵がなければ妊娠することはできません。自分がきちんと排卵しているのかを知ることも、月経サイクルを知る上でとても重要です。
排卵の有無は、基礎体温を測定し、きちんと低温期と高温期の二層に分かれていることや、排卵日予測検査薬などを使って知ることができます。
月経サイクルが気になる方は、一度ご自身のサイクルをチェックしてみましょう。
生理(月経)サイクルチェック表のダウンロード 

販売名:ドゥーテストLH Ⅱ
第1類医薬品
知っておきたい
月経不順と妊娠の関係
月経不順でも妊娠されたご経験がある方もいらっしゃると思います。しかしながら、月経の異常が何らかの疾患や無排卵などの不妊の要素と関連がある場合もあります。
月経不順は、女性ホルモンの分泌を司る脳の視床下部や下垂体に異常があったり、子宮や卵管の疾患によって、正常な排卵ができていない可能性もあり注意が必要です。また月経が不規則になると、排卵日の特定が難しくなります。赤ちゃんを望む「妊活」では、月経周期の管理と、最も妊娠しやすい時期を知るための排卵日の予測がとても重要です。月経不順が続くと、なかなかタイミングを取ることも難しくなってしまうのです。
生活環境の変化などにより、一時的に、月経周期が不規則になったりすることは珍しくないといわれていますが、異常が続く場合は放置せず、早めに婦人科を受診しましょう。

何が原因?
早い段階でケアしよう
月経サイクルの乱れは、月経を起こす2種類の女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の分泌バランスが乱れることで起こります。月経は、脳の視床下部が中心となりコントロールしていますが、この視床下部は、自律神経の中枢でもあるため、ストレスなどで自律神経の働きが乱れると、月経サイクルにも影響が出やすくなります。
ホルモンバランスが崩れる原因として、冷えや急激なダイエット、睡眠不足や、精神的なストレスなどが挙げられます。また子宮や卵巣、甲状腺などの病気が月経不順の原因になることもあります。放置しておくと、将来妊娠できなくなるリスクもあるんです。「忙しいから」「面倒だから」といってそのままにせず、気になることがあれば早めに婦人科を受診しましょう。

<日常生活でできるアドバイス>
体を冷やさないようにしよう
冷えは月経トラブルの原因の一つといわれています。ウォーキングやストレッチなどの軽い運動や、足浴や半身浴なども生活に取り入れてみましよう。
過度なダイエットは禁物です
栄養バランスの乱れや、急激に体重が減ることは体にとってストレスになります。自己判断による食事制限など過度なダイエットは避け、バランスのよい食生活を心がけましよう。
ストレスは溜め込まないようにしよう
ストレスもホルモンバランスの乱れる原因と言われています。ストレスの元を取り除いたり、解消できる方法を探してみましょう。十分な睡眠をとり、規則正しい、リラックスした生活を送ることを心がけてみましよう。

月経サイクルを整える
飲んで効く「ルナフェミン」
月経周期がバラバラで不規則、安定的に月経が来ないことがあるなどの月経不順の悩みを、飲んで内側から整える漢方薬があります。
ロート製薬の和漢箋(わかんせん)の「ルナフェミン」に含まれる温経湯(うんけいとう)という処方には、身体を温め、女性ホルモンの乱れからくる月経サイクルを整える働きがあると言われています。最近の研究で、月経をコントロールする女性ホルモンの分泌が、低下している時は促進し、過剰な場合は抑えるというように、ホルモンバランスを整えて、月経の不調を改善する働きがあることが分かり、注目を集めています。
一般に、冷えなどで血行が悪くなると月経トラブルが現れやすいと言われています。ルナフェミンに含まれる温経湯は、体を内側から温めるゴシュユやショウキョウ、滞った血の巡りを改善するボタンピやセンキュウ、血を補うトウキやシャクヤクなど、12種類の生薬からなる漢方薬です。飲みやすい錠剤タイプです。

販売名:ルナフェミン
第2類医薬品
効能・効果:月経不順、月経困難
企画担当者から一言
月経は自分の体調を現すバロメーターでもあります。月経周期が短かかったり、なかなか来なかったりなど不調は、自分でも分かりやすいと思います。しかし、月経が来ていても、妊娠に必要な“排卵”をしていない可能性などもあるんです。だから月経を通して、自分の身体と向き合い、まずは、ご自身の月経サイクルを確認するきっかけになればと思います。温経湯という処方は、月経サイクルをコントロールする女性ホルモン分泌のバランスを整える働きがあると言われています。月経不順で悩まれている方の力になれればと思っています。

いかがでしたでしょうか。月経は身体の状態を知る上でとても大切なものなので、自分の月経サイクルを知り、何か異常があった場合には、そのままにせず、早めに改善していきましょう。日常生活では、できるだけ体を冷やさず、リラックスして過ごしていきたいですね。月に1度来る月経と上手に付き合っていきましょう。
・「ルナフェミン」についてもっと知りたい方はこちら
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