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腟カンジダを治すには?5人に1人が悩む、身近な病気のセルフケア

みなさん「腟カンジダ」という言葉を聞いたことがありますか?実は、女性の5人に1人が経験し*1、その半数以上に再発経験がある*2比較的よく起こる病気です。

もともと体内にいるカンジダ菌が原因となるため、女性誰もが発症する可能性があるのです。今回は、その誰でも起こり得る「腟カンジダ」についてのお話です。

*1 ロート調べ 2007年(20-60代女性 n=3,696 )

*2 ロート調べ 2007年(15-69歳の膣カンジダになったことがある女性 n=300)

腟カンジダとは?なぜ発症して、どんな症状が出る?

腟カンジダとは、カンジダという真菌(カビの仲間)によって起こる腟炎です。

腟カンジダにかかると、外陰部に激しいかゆみと、おりものの見た目や量に変化がおこります。おりものは腟カンジダ特有のおかゆ(カッテージチーズ )状や白く濁った酒かす状となり、量は普段と比較して多くなります。

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腟カンジダの原因であるカンジダ菌は、もともと皮膚や口の中、腸の中にもいる常在菌です。菌が存在するからといって必ず腟カンジダが発症するわけではありません。

腟カンジダの原因

通常、腟内は乳酸桿菌(にゅうさんかんきん)という善玉菌で酸性になっていて、カンジダ菌は繁殖しにくい環境になっています。でも、体の抵抗力が落ちるなどの原因でそれが崩れると、腟カンジダになりやすくなってしまうんです。

では、腟内の環境はどうして変わると考えられているのでしょうか。

  • ・抗生物質の服用
  • ・疲労や病気などによる抵抗力の低下
  • ・妊娠
  • ・年齢(とくに高齢者)
  • ・糖尿病
  • ・デリケートゾーンのムレ
  • ・不潔な環境
  • ・ストレス
  • ・生活習慣の乱れ など

このような原因で環境が変わるとカンジダ菌が増えて、腟カンジダを発症しやすくなるのです。

また、カンジダ菌は湿度や温度の高い時に繁殖しやすいので、外陰部のムレが原因となることも。

このように誰でもなり得る病気であり、性行為や不衛生にしていることだけが原因で発症するものではありません。そして、きちんと治療すれば治る病気なんです。

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腟カンジダの症状とは

まずは、腟カンジダの症状をセルフチェックしてみましょう。

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  • □ 強いかゆみ
  • □ ヒリヒリとした熱感、腫れ、発赤
  • □ おりものの量の増加や形状の変化
  • □ 発疹
  • □ 白い苔状の付着物
  • □ 排尿時、性交時の痛み

腟カンジダの症状として挙げられるのは、デリケートゾーンや腟の強いかゆみです。

かゆみ以外には、ヒリヒリとした熱っぽい感じや、腫れをともなうこともあります。

また、おりものの量が増えるのも特徴のひとつです。その状態は通常の透明~半透明のものではなく、白くにごってポロポロとした、酒かすやカッテージチーズのような見た目に変化するんです。

このほかに、デリケートゾーンや腟の発疹や白い苔のような付着物、ヒリヒリや腫れがとても強くなると、排尿時や性交時に痛みを感じることがあります。

腟カンジダってどうやって治すの?再発した時の対処法とは

では、腟カンジダを治すには、どうすれば良いのでしょうか。また、再発した場合にできる対処法とはどのようなものがあるのでしょうか。

初めての人は病院を受診する

初めて腟カンジダになった人は、婦人科または産婦人科を受診しましょう。おりものやかゆみなどの自覚症状があっても、初めての場合は腟カンジダなのか別の病気なのかわからないため、医師によって確定診断を受ける必要があります。

まず検査で腟および外陰部の症状を調べ、腟鏡を入れておりものの性状を検査します。

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腟カンジダの治療

腟カンジダと診断された場合、抗真菌薬の腟錠等で治療します。治療期間の目安はだいたい1週間です。

腟カンジダの治療で使う薬は、腟に入れるタイプ、塗るタイプ、飲むタイプなどがあります。

腟に入れるタイプは、基本的に毎日通院して薬を入れてもらいます。毎日病院に行けないなら、1週間ほど効果が続く薬もあるので、お医者さんに相談してみてください。

また、大陰唇より外側に症状があれば、皮膚カンジダ用の塗るタイプの薬を使うこともあります。

再発したら市販薬でセルフケアしよう

腟カンジダは、外陰部の激しいかゆみと、おりものの性状など、その特徴的な症状から、一度診断を受けたことがある方は、「あっ再発したな」と自分でわかる方が多い疾患です。実際に、2回目以降の再発を自覚できた人は95%*2もいます。

実は、以前医師から腟カンジダの診断・治療を受けたことがある人に限って、再発した場合、薬局で「腟カンジダの再発治療薬」を購入し自分で治療することができるんです。

「腟カンジダの再発かな?と思っても病院に行きづらい」「早めのケアをしないと悪化しないか不安」などと思うのも当然ですよね。

ロート製薬ではそんな方のために、腟カンジダの再発治療薬として『メンソレータム フレディCC1』シリーズを開発しました。医療用と同じ1日療法タイプで、つらい腟カンジダを自分で治療できるお薬です。

*2 ロート調べ 2007年(15-69歳の膣カンジダになったことがある女性 n=300)

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腟カンジダの再発を防ぐには?心がけたいポイント

腟カンジダの再発は市販薬で治療することができます。でも、できるなら再発したくないですよね。

腟カンジダは抵抗力が落ちた時などに発症しやすくなりますが、発症のきっかけは、外陰部のムレなどもあげられます。カンジダ菌は湿度や温度の高いときに繁殖しやすいので、できるだけ乾燥した状態を保つといいようです。

ここからは、それらも踏まえた腟カンジダの再発を防ぐ方法を解説します。

デリケートゾーンのムレを避ける

通気性の良い清潔な下着を身につけましょう。ピッタリとした下着や衣類は通気性が悪くてムレやすくなるので、気を付けてください。

また、湿気もムレの原因になります。入浴や水泳のあとには、腟の外側をよく乾かすことを心がけてくださいね。

汚れた下着などは早めに着替えて、デリケートゾーンがいつも乾いた状態をキープしましょう。

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生理用品はこまめに交換する

ナプキンやタンポン、おりものシートも、デリケートゾーンがムレる原因に。衛生用品を使うときは、こまめに交換しましょう。

外陰部を清潔に保つ

下着やタオルは毎日清潔なものを用いましょう。タオルは家族で使いまわしをせず、それぞれ自分用のものを使ってください。

トイレの後は前から後ろに拭くことも忘れずに。カンジダ菌は腸内にもいるので、後ろから前に拭くと、お尻からデリケートゾーンに菌がやってきてしまうかもしれませんよ。

外陰部を洗いすぎない

腟カンジダを予防するには、外陰部や腟をいつもキレイにしておくことも大切です。でも、清潔にしようとして洗いすぎるのは、よくないんです。

お風呂で体を洗う時は、デリケートゾーンをぬるま湯だけでやさしく洗い流すようにしましょう。ボディソープを使ったり、ゴシゴシと洗ったりするのは刺激が強すぎるので、ダメですよ。

「ぬるま湯で洗い流すだけなんて不潔では?」「ボディソープで洗ったほうが清潔になりそう」と考える人は多いかもしれません。では、なぜぬるま湯が良いのでしょうか。

実は、ボディソープは刺激が強いタイプが多く、そのせいでデリケートゾーン周辺の皮膚のバリア機能を弱めて、カンジダ菌に感染しやすい状態にするかもしれないんです。なので、ぬるま湯でやさしく洗ってくださいね。

できるだけ早く治すには、なにより早期に治療を始めることが重要ですよ。

かゆくてもかかない

かゆみがあってもデリケートゾーンをかかないようにしましょう。かくと症状がひどくなったり、感染が広がったりするかもしれないからです。

腟カンジダの疑問Q&A

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腟カンジダはよくある病気ですが、「かかったかもしれないけれど、どうすれば良いかわからない」と思う人も多いのではないでしょうか。

そこで、腟カンジダの疑問をいくつか取り上げて、Q&A形式で回答していきます。

病院を受診したことはないけど、市販薬を使っても良い?

使用しないでください。病院で腟カンジダであるという確定診断を、必ずしてもらいましょう。

市販薬は、再発した時にだけ使用できます。初めて腟カンジダのような症状が出たら、本当にそうなのか自分で判断するのは難しいからです。

だから、初めて症状が出たときは必ず婦人科・産婦人科で診断を受けましょう。

再発したときに腟カンジダだと判断しやすくなると思われるので、市販薬でのセルフケアをしてもOKです。(判断できない場合や前回の受診から期間があいた場合は、再度受診が必要です)

カンジダ菌はうつる?

腟カンジダをはじめとしたカンジダ菌で発症するきっかけは、自分の体内にいた菌にかかっている場合が多いと言われています。しかし、他人にうつる確率はゼロではありません。

パートナーのためにも症状が出ている間の性行為は行わず、治療しましょう。

腟カンジダは自然治癒する?

腟には菌が増えたり体のなかに入れたりしないようにする力があるので、軽い腟カンジダであれば自然治癒することはあります。

でも、おりものの量が増えた、かゆみが強くなったなど、症状が強くなるようなら、すぐ受診してくださいね。

参照:膣カンジダの予防・対処法について解説 | ロート製薬: 商品情報サイト

腟カンジダの再発を毎月繰り返しているけど、大丈夫?

  • ・2ヶ月以内に再発した
  • ・再発までの期間が2ヶ月以上でも、直近の6ヶ月以内で2回以上を再発した

この場合は、もう一度受診しましょう。なにかほかの原因があるかもしれません。

  • ・きちんと治療ができていない
  • ・糖尿病
  • ・腟カンジダと間違えやすい別の病気

まずは、治療がきちんとできていない場合です。婦人科で処方された薬は、症状がなくなっても処方された分をしっかり使い切るようにしましょう。

糖尿病など腟カンジダになりやすいほかの病気を発症していたりする場合も、再発しやすくなります。

また、腟カンジダだと思っていたら、トリコモナス腟炎、性器ヘルペス、細菌性腟症などの別の病気だった、ということもあります。

男性もカンジダになる?どこに発症する?

女性より発症する確率は低いですが、男性でもカンジダ菌が原因で病気になることはあります。

腟カンジダは性感染症?

腟カンジダを性感染症と言うこともできますが、日和見感染症として扱われることが多い病気です。日和見感染症とは、体のなかにいる菌に抵抗力が落ちたときにかかります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?誰でもなりえる「腟カンジダ」ですが、再発した時は自分で治せる治療薬があります。

初めてなった方も不安だと思いますが、きちんと治療して治る病気なので、まずは婦人科を受診してくださいね。

1回の使用で効く!「フレディCC1シリーズ」

フレディCCは、つらい腟カンジダの再発によるおりもの・かゆみに効く治療薬ブランドです。

今までは、1回1錠を6日間連続で腟に挿入してカンジダの再発を治療する「6日療法用タイプ」の膣錠と、腟カンジダによる外陰部のかゆみに効く「クリームタイプ」がありました。

1回1錠を6日間連続で使用するタイプの膣錠では、6日間毎日挿入し続けるのは結構大変だという声もあり、お客様の声に応えるべく、なんとか1回で効く腟カンジダ再発治療薬ができないかと奮闘し、「1日療法用タイプ」のフレディーCC1シリーズをご用意しました。

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左から
販売名:メンソレータムフレディCC1A
要指導医薬品
販売名:メンソレータムフレディCC1
要指導医薬品

開発者の想い

つじかよ

この人に聞きました

開発担当者
ロートネーム:つじかよ

腟カンジダは誰でもなり得る病気です。再発した時の本当につらい症状に加え、婦人科に行く心理的な負担や、誰にも相談できず、そのままにしてしまったり、忙しくて病院に行く時間が取れなかったりと、とても身近でデリケートな困り事だと思いました。2度目からは自分でわかるので、市販薬で治療できたら嬉しいだろうなと。私はそんなお客様の悩みに対して、しっかりと製薬メーカーとして応える義務があると思い、なんとしてでも、この腟カンジダの再発の治療薬を開発したいと思っていました。

この1日療法用タイプの開発ハードルはとても高く、『メンソレータム フレディCC1シリーズ』の完成までにかかった期間は10年以上。途中何度もくじけそうになりましたが、全てはお客様に届けるためと思うと頑張れ、責任感も湧きました。1回で効く!ので、劇的に治療もしやすくなったと思います!

また、フレディCC1シリーズは「アプリケーター」にも本当にこだわりました。
腟錠を手で挿入するのはとても難しく、どこまで入ったか見えないし、奥まで手で入れるのは怖い、不衛生なのではないか、ちゃんと入れたつもりでも腟錠が出てきてしまう…などいろいろな不安の声をいただいていました。だから誰でも簡単に、安心して、衛生的に腟錠を挿入できるようにしなければと思い、アプリケーター付きの商品もご用意しました。

錠剤を最後まで挿入できたらカチッと音でお知らせし、腟錠がきちんと奥まで届く設計になっています。実際に使用された方からは、本当に使いやすくなった、ちゃんと薬が入った!と喜びの声をいただき、頑張った甲斐があったと嬉しく思いました。これからもお客様の声に耳を傾けていけたらと思います。

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