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知っておきたい妊活講座3 不妊って何?「たった1年?されど1年」

まるこ

ライター紹介:
ニックネーム まるこ

現在二児のママ。2人目不妊を経験しており、自身の体験も踏まえながら皆さまに役立つ情報をお届けしていきます。好きな言葉は、「思い立ったが吉日」。悩んだらまずはやってみるをモットーに日々育児に仕事に奮闘中!

不妊とは、日本産科婦人科学会によると『妊娠を望む健康な男女が、避妊をせず性交していても《1年間》妊娠しない状態』と規定されています。「たった1年で不妊?」と思う方も多いですよね。実は2015年に、これまで「2年間」とされていた期間が「1年間」に短縮されました。男女ともに加齢により妊娠が起こりにくくなることが知られているので、不妊かもしれないと感じたら、まずはクリニックに相談に行くことも大切です。今回はそんな不安を感じている方に、クリニックではどのようなことをするのか、また実際に妊活をしている人はどんなことを思っているのかなどをご紹介します。なかなか人には聞けない悩みだからこそ知ってほしいお話です。

関連記事
・知っておきたい妊活講座1 ~間違ってない?妊娠の確率を上げるタイミングを知ろう!
・知っておきたい妊活講座2 妊娠率「男女の35歳の壁」って何?

クリニックではどんなことをするの?

検査と治療内容

不妊の原因は、男女ほぼ半々と言われています。パートナーとクリニックを受診することで、より詳しく不妊の原因を探ることができるので、「ふたり」で一緒に受診することが大切です。

<不妊検査>

「なかなか授からないな?」と感じたら、はじめに夫婦で受けたいのが「不妊検査」です。男女ともに不妊の原因を知ることは、妊娠への近道になることから、多くの人が専門家の力を活用しています。

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(女性の検査)

全ての検査を1度に受ける必要はありません。女性の場合は、生理周期に合わせた検査項目もあるため、何度か検査をする必要があることもあります。
また2〜3ヶ月分記録した「基礎体温表」を持参することもおすすめです。

  • □血液・ホルモン検査
    ホルモンが正常に分泌しているか確認します。
  • □超音波検査
    子宮や卵巣を超音波で見て、卵胞の発育・排卵の有無・排卵の時期の推定・子宮内膜の厚さ・卵巣腫大や子宮筋腫のチェックなどを調べます。
  • □頸管粘液検査
    子宮内で精子を取り込むのを助ける働きがある「頸管粘液」を調べます。
  • □フーナーテスト(排卵期)
    セックスで取り込まれた子宮頚管粘液の中にある精子の状態を確認します。通常性交渉から12時間以内に検査をします。
  • □AMH検査(アンチミューラリアホルモン検査)
    血液検査で卵巣内に残っている「卵子のもと」から出るホルモンを測ることで卵巣の機能を調べます。
  • □子宮卵管造影検査(生理後から排卵までの間に実施)
    レントゲンで、卵子・精子の通り道である卵管の通過性や子宮形態を確認します。
  • □クラミジア検査
    妊娠を妨げる性感染症の有無を検査します。

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(男性の検査)

  • □精液検査
    精液を採取して、精子の運動量や奇形率などを調べます。

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<治療方法>

不妊は1つの原因だけはなく、複数の原因が重なる場合もあります。また原因不明であることもしばしばです。そんな中、ひとつの治療を行っても妊娠しない場合、「ステップアップ」しながら治療を行っていくことになります。

タイミング療法

不妊治療の中でも、初めに実施されるケースが多いのが「タイミング療法」です。
超音波で卵子の成熟を確認後、医師が予測した排卵日にタイミングを合わせて、セックスをする方法です。セックスをした後、再度、超音波で排卵の有無を確認します。状況に応じて「排卵誘発剤」で排卵を促したり、子宮内を着床しやすい状態にする「黄体ホルモン」が足りない場合は補充をしたりすることもあります。

人工授精

排卵の時期に合わせて、元気な精子だけを集めた精液を、子宮の入り口から管を入れて子宮に直接注入する方法です。卵子と精子が出会う確率を高めます。凍結しておいた精子を使って、人工授精することもできます。一般的には5~6回までに妊娠することが多いため、その回数を目安に妊娠が難しい場合はステップアップしていくことが多いです。 費用は1回数万円程度が多いようです。

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名前だけ聞くと人工的なイメージがしますが、比較的、自然妊娠に近い治療法と言われています。タイミング療法が子宮の入口の前まで精液が入るのに対して、人工授精は子宮内まで注入します。注入された精子が卵子と出会い、受精し、着床し妊娠に至るまでの過程は、自然妊娠やタイミング療法と同じです。

体外受精

卵巣から卵子を取り出して(採卵)体外で精子と受精させ、必要期間培養し、少し育った健康な受精卵を子宮に戻す方法です。また、顕微鏡を見ながら卵子の中に直接精子を入れて受精卵を作り、子宮まで届ける「顕微授精」という方法もあります。体外受精・顕微授精全体の妊娠率は35歳で約25%、40歳で約14%程度です。費用は高額ですが、どちらも不妊治療助成金の対象となっている場合があるので、各自治体のホームページなどで確認してみましょう。

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ポイントとなるのは成熟した卵子をタイミングよく採取することです。この採卵の成功確率を上げるためにさまざまな排卵誘発の方法があり、先生と相談しながら方法を選んでいきます。受精後、細胞分裂を順調に繰り返し発育した良好胚を体内に移植すると妊娠率が高くなります。採卵から2〜3日目の初期胚を戻すのか、5〜6日目の胚盤胞を移植するのかなど方法があります。

みんなはどうしてるの?

リアル妊活事情

ロート製薬の調査によると妊活に取り組み始めた時期は、平均32歳。しかし、男女ともに年齢が高くなるほど、妊活の開始時期が遅くなり、妊活の取り組み期間も長くなる傾向がみられました。実際にクリニックで不妊治療を行っている人は、妊活している既婚男女のうち約25%でした。実に「4組に1組」の夫婦が、妊活のためにクリニックで不妊治療をしているのです。あまり人には言わないから知らないだけで、実際は多くのカップルがクリニックで妊活を行っているのです。*1

*1 ロート製薬 妊活白書2018 N=1200

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つらい時どうしたらいいの?

ふたり妊活の大切さ

妊活をするなかで、時にはつらいと感じることもあるかもしれません。そんな時は、1人で抱え込まない「ふたり妊活」を心がけてみてください。
「ふたり妊活」ができていないと回答された夫婦は約55%も。特に女性では「孤独」を感じた時につらいと感じているようです。「パートナーが協力的ではない」、「話し合えていない・相手の考えがわからない」という回答が多くありました。*1

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*1 ロート製薬 妊活白書2018 N=1200

妊活にとって相手の気持ちを知ることはとても大切なことです。女性は、相手にプレッシャーをかけたくなくて自分の中に溜め込んでしまう。男性は、相手が落ち込んでいる時に、何をしてあげたらいいのか分からない。お互いが相手を気遣うあまり本音でぶつかり合えていないことも多いのです。私にも経験があります。

ただそんな時、例えば排卵日を気にかける心遣いや、さりげない声かけ、気持ちをちゃんと伝える、聞くということの積み重ねが、「ふたり妊活」につながっていくのだと思います。もともと男女には思考の回路が違うと感じることもありますよね。良かれと思っていることが、実は相手にとってはそうでないこともあるのかもしれません。

またコミュニケーションが足りないと「自分ばっかり頑張って、何で協力してくれないの!?」という気持ちになってしまいがちです。そんなときは少し深呼吸。パートナーは、本当はあなたや未来のことを大切に考えているはずです。落ち着いた気持ちで相手を見て、きちんと想いを伝えましょう。
察して欲しい気持ちはあると思いますが、でもやっぱりきちんと「言葉」にして想いを伝えることが、妊活でもとても大切ですよね。

イメージ「ふたり妊活」心得6ヶ条

  • 1. 妊活はふたりでするものと心得る
  • 2. 相手の一番の応援団になる
  • 3. 察してくれて当然と思わない
  • 4. 「ながら」話しはNG!向かい合って話そう
  • 5. 喜怒哀楽を共有しよう
  • 6. 相手も頑張っている!と思ってみる

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みんなから届いたアドバイス

すでに妊活を経験したカップルの方々からアドバイスが届いています!アドバイスで一番多かったのは、「早めの取り組み」をして欲しいということでしたが、具体的な声も届いていますのでご紹介いたします。*1

  • ・年齢の早い段階から取り組んだ方がいいと思います(男性30代後半)
  • ・夫婦間でしっかりとお互いに話し合いをして、溜め込まないことです(男性20代後半)
  • ・あまり気を負わず、まずはできることから始める。相手がイライラしたり、レッテルを貼ったりせず、じっくり取り組むことが大切です(男性40代前半)
  • ・男性は大丈夫と思ってしまう傾向が強いため、女性にもっと気をつかって積極的に妊娠について話を進めていくべきだと思います(男性20代後半)
  • ・夫婦の問題なので、きちんとその時の悩みやつらさをお互い話し合った方がいいと思います(女性30代前半)
  • ・人と違うことが当たり前なので、自分のペースで進めていけばいいと思います(女性30代前半)
  • ・まずは夫婦でブライダルチェックや検査をしてみることがいいと思います(女性30代前半)

*1 ロート製薬 妊活白書2018 N=1200

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どうでしたか?
もちろん妊活は人ぞれぞれです。なかなか人には聞けないデリケートなことですが、みんなはこんな気持ちで妊活をしているということが分かれば、今後の自分たちの妊活にも何かヒントになるのではないでしょうか。

「ママになりたい」「パパになりたい」その想いを、ロート製薬は応援します。

・もっと妊活について知りたい方はこちら

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