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石垣島で生まれ育った「食」の恵みを届ける!やえやまファームの挑戦

那覇から南西に約430キロ、美しいサンゴ礁の海に浮かぶ日本最南端の島・石垣島。年間を通して温暖な気候に恵まれ、雄大な自然に抱かれたこの地に、ロート製薬が手掛ける農業生産法人「やえやまファーム」はあります。島西部に位置する崎枝(さきえだ)農場では有機パイナップルをはじめとする熱帯作物を育て、海を遠くに臨む南東部の幸福牧場では豚や牛を肥育。農産・畜産の加工工場も運営して、生産から販売までの一貫体制を整えています。

“安全・安心で、本当においしい「食」を届けたい”
この想いから生まれた「やえやまファーム」発の商品が、いま全国で熱い注目を浴びています。

メディアでも話題!ファームで誕生した人気商品をご紹介

南ぬ豚(ぱいぬぶた)網脂ハンバーグ

「南ぬ豚網脂ハンバーグ6個セット」(140g×6個)3,888円(税込)
★やえやまファームオンラインショップにて販売中

2018年、TV番組の中で紹介されたのをきっかけに、一気に人気が急騰した「南ぬ豚(ぱいぬぶた)網脂ハンバーグ」。放送直後は従来の100倍を超える注文が殺到しました。やえやまファームでしか作り出せないそのおいしさは評判を呼び、以降も高い支持を集めています。

そのおいしさの秘密が、沖縄の地場品種アグー豚にパイナップルの絞りかすを混ぜて発酵させた飼料を与えて育てている「南ぬ豚(ぱいぬぶた)」です。アグー種本来の肉の旨みと脂の甘みに加えて、パイナップル飼料が腸内環境を整えるため肉質がさらに上がり、やわらかくジューシーな豚に育つのです。丹精込めて育てたこの希少なブランド豚のおいしさを生かしたハンバーグができないかと、2016年春に開発をスタート。レシピ開発を担ったロート製薬のレストラン「旬穀旬菜」(大阪)に携わるシェフやスタッフたちが試行錯誤の末に完成させました。
クレピーヌ(網脂)で南ぬ豚の旨みをしっかり閉じ込めることで、噛むごとに肉汁があふれ出すこのハンバーグは、同年大阪の百貨店で販売したところ、評判が評判を呼び、即完売!その後はウェブ販売などを通じて着実にファンを増やし続けています。

石垣島産パインジュース100%

「石垣島産パインジュース100%」(900ml)2,160円(税込)
★やえやまファームオンラインショップにて販売中

石垣島特有の気候と豊富な水、粘土質の土壌で育ったパイナップルは、甘さとほどよい酸味とのバランスがよく、濃厚な香りと味わい、溢れ出るジューシーさがとにかくおいしい!加えて、ビタミン類やクエン酸など、美容や健康にもよい栄養素がギュッと詰まっています。 そんな絶品パイナップルを、皮ごと絞ったみずみずしい果汁に仕上げて瓶に封じ込めたのが、この商品です。砂糖や添加物を一切加えず、果物そのものの味わいを楽しめるこのパインジュースは「採れたてのような新鮮さ」 「濃厚だけど酸っぱさやエグ味がない」と好評を博しています。

そのおいしさから、アサヒ飲料(沖縄バヤリース)や伊藤園(Vivit’s 沖縄パイン)などの飲料メーカーでも採用されています。

おいしさの秘密はやえやまファーム独自の「循環型農業」

上記で紹介した製品以外にも、やえやまファームが作り出す食材や、同グループ会社のケレス沖縄が手掛ける農産加工品は大変人気で、大切な人に贈るプレゼントとしても多くの方にご購入いただいています。
では、そのおいしさの秘密はどこにあるのでしょうか?
そのカギこそが、やえやまファームの最大の特長となる「循環型農業」です。
具体的には、南ぬ豚が食べている飼料は、パインジュースを加工する際に出る絞りかすを原料に加えています。通常なら廃棄されるものですが、ふすまと混ぜて発酵させることで栄養価の高い飼料として活用できるため、肉質のよい健康的な豚に育つのです。さらに、この飼料を食べた豚や牛の糞尿を地元の泡盛メーカーの泡盛粕と共に発酵させて液肥として農地に戻すことで、アミノ酸を豊富に含んだ土壌を作成し、作物を育てます。この仕組みによって、“温暖な気候とよい土壌を使って作物を育て、栄養価の高い飼料で豚や牛を飼育する”ことができるのです。
このように、畜産と農業をリンクさせた循環型農業の仕組みを作り、加工・流通販売まで手掛ける6次産業化を進めたことが、新しい価値の創出につながっていると言えるでしょう。

おいしい南ぬ豚と石垣島産黒毛和牛を飼育している広大な敷地の「幸福牧場」は、180度海が見渡せます。

また、自然との共存と同様、大切にしているのが地域とのつながりです。自社で栽培した作物だけでなく、地元の農家さんが収穫したパイナップルも買い取り、加工を担うケレス沖縄がジュースなどの加工品を製造。
地域の交流も図っており、小学校ではパイナップルの苗の植え付けや品種による味比べを子どもたちに体験してもらう食育授業をしたり、地元の高校生のインターンや野球部の高校生たちが遠征試合の旅費を確保できるようアルバイトとして受け入れたりと、積極的な交流に取り組んでいます。
「地域に愛され、貢献できる会社」――それが、やえやまファームのめざす企業像です。

ずばり、やえやまファームの魅力とは?

現地でやえやまファームを支えるお二人に聞きました!

「石垣島という日本の最南端だからこそ作れるものがある」

やえやまファーム代表取締役 中川喜隆さん
ロート製薬入社から16年間、大阪、東京、福岡で営業経験を重ねた後、経営企画部に所属。その際、ロート製薬が運営するレストラン「旬穀旬菜」の立ち上げに携わり、食の大切さを痛感したという。2014年6月に取締役、2017年9月に同役に就任。

東日本大震災以降、社会貢献につながる仕事をしよう、という機運がロート製薬社内で高まりつつありました。ロート製薬が食事業へ参入した背景もそこにあります。「食を通じて健康に貢献したい」という思いの中、一次産業である農業からチャレンジすることになり、地元のみなさんの協力を得ながら、ブラッシュアップを続けて今の形になりました。
なかでもファームの特徴的なパイナップルの生産では、日本で唯一有機JAS認証を取得しています。ただ収穫までにはさまざまな失敗や、自然を相手にする難しさを痛感することも少なくありません。特に今年のイノシシの被害は深刻でした。まして有機栽培ともなれば農薬が使えず、除草に労力やコストがかかってしまう。それでも、安心・安全なものを作る価値を認めてもらえるよう、諦めずに挑戦し続けていきたいと思っています。

「島特有のものを作る」「健康なものを開発する」「新しい技術を確立する」の3点をコンセプトベースに、今後は日本で唯一の亜熱帯気候を活かした新しい取り組みとして、いくつかの熱帯作物を作ることに挑戦しています。畜産では、飼料に地元の泡盛メーカーの泡盛粕をブレンドして臭みのない牛の肥育を実現し、ブランド化を進めようとしています。また、IoTの導入で牛の健康状態を把握することで死産率の改善や社員たちの負担軽減にもつながったので、今後はさらにIoTの活用の幅を広げていく予定です。
この仕事の醍醐味は、小さい島だからこそ地域の方々と連携し、島の素材を生かして独自の価値を創ろうと努力する中で、人として成長できることですね。ロート製薬本体とは違い、小さな事業規模だからこそ1人ひとりの役割が大きく、自分の仕事が他の人や社会とどう関わっているのかを肌で感じられるのも面白いですよ。

「いくつもの困難の先にある収穫の喜びを日々体感しています」

やえやまファーム農産部部長 冨田国彦さん
「石垣でしかできない農業で新たな価値を生み出したい」という熱い想いで日々奮闘を続ける冨田さんは、やえやまファーム農産部をとりまとめる支柱的存在。

もともと神戸で農業を営んでいましたが、家族旅行で訪れた際、ゆったりと流れる時間とパイナップルのおいしさに魅せられて石垣島に移り住みました。現在は4品種のパイナップル栽培を土壌作りから手掛けています。
パイナップルは苗を植えてから実をつけるまで、なんと2年もの歳月がかかります。石垣島は年中気候が温暖で、おいしいパイナップルを作るのに適した土地ですが、反面台風が多く、近隣の山が切り崩された影響でイノシシなどに畑を荒らされる被害も多発しています。せっかく植えても、半分以上が収穫できないことも…。そのため、収穫にたどり着いたときの喜びは何ものにも代え難いものがありますね。

肥料1つとっても、何をブレンドするか、量はどれくらいにするか、タイミングはいつがよいのか、農産部では毎日のように話し合っています。働いているメンバーは元サラリーマンなど経歴はさまざまですが、よりおいしい作物を作ろうと情熱を傾けている人ばかりです。 「この島でしかできないことをしたい」という意欲を持って集まった人間にとって、その想いを叶えられるところが、やえやまファームの最大の魅力だと思います。

お手伝いに参加したロート社員にインタビュー!

「収穫の手伝いを通して知った“『食』で人々を支える”ことの意味」

広報担当 ロートネーム:みさみさ

広報担当 ロートネーム:みさみさ

毎年7月頃、ロート社員の有志が石垣島に向かい、パイナップルの収穫をお手伝いしています。社内で募集を始めたのは、繁忙期に少しでも多くの人手が欲しいという理由もありますが、この経験を通してロート製薬の食事業や農業についてもっと知ってほしい、そして社内外に広く発信してくれる伝道師になってほしいという願いも込めています。
作業は、炎天下を避けるために朝6時から始まります。普段机で行っている仕事と違い、人間の思い通りにコントロールできない作物の収穫は、その日その日の自然環境次第で決まります。採れ時のものが多い日は、何時間も作業を続けなければなりません。昨年はパイナップルを入れる背負い型の竹籠が20キロほどの重さになったりして大変だったので、今年は収穫と運搬を分けてみるなど、本当に毎年が試行錯誤の連続です。

また、今年は苗植えも手伝いました。通常は9〜10月に行うのですが、これも気候や自然の状態で大きく変わります。1苗ずつ植えるので、腰をさすりながらの作業でした(笑)。
日々変化する自然に向き合い、私たちが口にする「食」を作りだすことがいかに難しく、臨機応変な姿勢が必要かを、やえやまファームの仕事は教えてくれます。普段スーパーで売られている野菜や果物、食卓に並ぶ食事は決して当たり前のものではなく、その裏側や過程に多くの人の汗と努力があることを深く考えさせられる、良い機会となりました。

石垣島の美しい自然を堪能したいひとはコチラから!

地域の特性を生かし、情熱を持って「食」の新しい価値を生みだそうとしているやえやまファームとケレス沖縄。今後も「おいしさ」や「安全・安心」で人々の健康を支えていくために、どのようなチャレンジを続けていくのか、目が離せません。

●農業生産法人・有限会社やえやまファーム
●株式会社ケレス沖縄
[住所]沖縄県石垣市平得554-1 HALSERビル2F
[TEL]0980-83-8788 [FAX]0980-83-8717
[HP]http://www.yaeyamafarm.net/
[オンラインショップ] https://yaeyamafarm.com/

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