【セルフケア】デリケートゾーンのかゆみの原因と対処法

ムズムズしたかゆみを感じても、かくにかけないデリケートゾーンのかゆみ。ロート製薬が行った調査※1によると、20~60代のデリケートゾーンの肌トラブルを経験した女性のうち、約2/3もの人が、一番気になった悩みに「かゆみ」を挙げています。それほど多くの女性が経験するトラブルであるものの、実際に自分に起こると、場所が場所だけに気軽に相談しにくかったり、受診したりするのをためらいがち。一人で悩んでガマンして、そのうち治まるだろうと放置していると、見過ごせない状態にもなりかねません。そこで、女性なら知っておきたい「デリケートゾーンのかゆみ」について、原因と対処法をご紹介します。

※1 ロートくらぶ調べ(20~60代女性でデリケートゾーンの肌トラブル経験者1264名)
デリケートゾーンのかゆみの原因は「かぶれ」?「感染症」?

女性が経験するデリケートゾーンのトラブルの中で特に多いのが、かゆみではないでしょうか。かゆみの主な原因のひとつは、外部からの刺激によって炎症を起こした「接触皮膚炎」によるかぶれです。接触皮膚炎は、皮膚に触れた物質の刺激やアレルギー反応で引き起こされますが、かゆみのほかにも、湿疹・発赤・水ぶくれなどの症状があります。
特にデリケートゾーンの皮膚は、ほかの部位の皮膚と比べて薄くて敏感です。また、部位の特性上、常に下着でカバーされ、ガードルやスキニーデニムなどのぴったりとした服で締め付けられたり、生理用ナプキンの使用、長時間の座りっぱなしなど、女性のデリケートゾーンはムレやすい環境におかれがちです。また、下着の繊維やナプキンの素材が肌に合わないために、アレルギー反応を起こしてかゆみやかぶれが起こる場合もあります。
かぶれによるかゆみへの対処法

接触皮膚炎によるかぶれは、原因物質に触れることで起こりますので、デリケートゾーンが原因物質と触れないように対処しましょう。例えば、特定の素材で作られた下着を着けているとかゆみが出るなら、その素材の下着は使わないようにしてください。ムレが原因でかゆみが起きているなら、以下のような工夫で通気性を良くしましょう。
- ・綿素材などの肌触りのよい下着に変える
- ・ガードルなどの締め付けるような下着をやめる
- ・ピタッとしたタイトな服を着ない など
そのうえで、症状が軽い場合は、デリケートゾーン専用のかゆみ止めでセルフケアをして様子をみましょう。
デリケートゾーンのかゆみに、肌にやさしい弱酸性&非ステロイド処方の鎮痒消炎薬「メンソレータム フレディ」シリーズがあります。心地よい石鹸の香りの「メンソレータム フレディメディカルクリームn」は、5種類の有効成分配合で、デリケートゾーンの不快な症状を素早く鎮めます。「さらさらパウダー」配合で ムレた患部に塗ってもベタつかないクリームタイプです。爽やかなミントの香りで、塗るとひんやりクールなつけ心地のジェルタイプ「メンソレータム フレディ メディカルジェルn」もあります。使用感のお好みで選んでみてくださいね。

販売名:メンソレータムフレディメディカルクリームn
第2類医薬品
デリケート部位のかゆみ・かぶれに。さらさらなクリームタイプ

販売名:メンソレータムフレディメディカルジェルn
第2類医薬品
デリケート部位のかゆみ・かぶれに。ひんやりクールジェル
医療機関を受診した方が良い場合
以下のような症状がみられる場合は、セルフケアをやめて医療機関を受診することをおすすめします。
- ・5日~6日ほど「メンソレータム フレディ」を使用しても症状が良くならない
- ・とても強いかゆみがある
- ・かゆみが広範囲にある
- ・水ぶくれや潰瘍(粘膜のキズやただれ)ができている
- ・おりものの状態がいつもと違う
特に、かゆみの症状が再発ではなく初めての場合は、適切な処置をするためにもできるだけ早く医療機関を受診しましょう。
感染症が原因で起こるかゆみ

外部からの刺激が影響して起こる「かぶれによるかゆみ」に対して、体調による影響から起こりやすいのが「感染症によるかゆみ」です。感染症とは、ウィルスや細菌、真菌(カビ)などの病原体が体内に入ることで引き起こされる病気のことですが、抵抗力が落ちることで、もともと皮膚にいる常在菌が増殖することでも引き起こされます。特にデリケートゾーンはバリア機能が弱く、感染症の原因となるウィルスや細菌、真菌などが侵入しやすい部位です。加えて、汚れがたまりやすく、ムレやすいといった病原体が繁殖しやすい環境が整っているために、感染症にかかることがあるのです。
デリケートゾーンのかゆみの原因となる主な感染症は、膣カンジダ、トリコモナス膣炎、白癬などがあります。
かゆみの原因が膣カンジダであれば、セルフケアできる
膣カンジダとは、カンジダ菌という真菌の一種で、体内に存在する常在菌が増殖することによって起こる腟炎のことです。健康な女性の75%が1度は経験するといわれており、頻繁におこる感染症の1つです。妊娠して抵抗力が低下したり、糖尿病や不潔な環境なども菌のバランスが崩れる要因となります。主な症状は、かゆみ、赤み、おりものの変化、痛みなどです。特に、外陰部のかゆみが強く、時に疼痛(ずきずきする痛み)を感じることもあります。
膣カンジダは、セルフケアによる治療ができます。以前医師から、膣カンジダの診断・治療を受けたことがあり、デリケートゾーンのかゆみの原因が膣カンジダの再発であれば、市販薬の使用をおすすめします。
「メンソレータムフレディCC1」は、膣カンジダの再発を自分で治療できる膣錠剤です。直膣内をしっかり殺菌して膣カンジダの再発にともなうつらい症状を鎮めます。

販売名:メンソレータムフレディCC1
要指導医薬品
・「メンソレータムフレディCC1膣錠」について詳しく知りたい方はこちら
うまく膣内に挿入できるか心配という方は、アプリケーター付きの「メンソレータム フレディCC1A」をお使いください。

販売名:メンソレータムフレディCC1A
要指導医薬品
・「メンソレータム フレディCC1A」について詳しく知りたい方はこちら
外陰部のかゆみがある場合は、「メンソレータム フレディCCクリーム」の併用をおすすめします。
・「メンソレータム フレディCCクリーム」について詳しく知りたい方はこちら
繰り返したくない!デリケートゾーンのかゆみを予防するには

せっかく治ったデリケートゾーンのかゆみ。「二度と起こしたくない!」という方も多いでしょう。そこで、予防する方法を紹介します。
デリケートゾーンのムレを防ぐ
ムレはデリケートゾーンのかゆみの原因になります。かゆみの対処法で解説したように、ムレを防ぐためには、通気性を保つことを心がけましょう。
- ・下着は通気性の良い綿素材にする
- ・ガードルなどの締め付ける下着やスキニーデニムなどのタイトな服装を控える
また、ナプキンなどの生理用品はこまめに交換することが大切です。素材でかぶれてしまう場合は、あなたに合った素材の生理用品を見つけましょう。
デリケートゾーンを清潔に保つ
デリケートゾーンを清潔に保つことが、かぶれや感染症の予防にもつながります。下着は必ず毎日取り替えましょう。デリケートゾーンはやさしく洗うことも重要です。弱酸性の洗浄剤を使って、ていねいに泡立ててから、前側からやさしく洗いましょう。「清潔にしないと!」と強くこすらないように注意してください。
免疫力を下げない生活を心がける
ストレスや不規則な生活などによって体に負担がかかると免疫力が下がることがあります。免疫力を下げないために以下のことを心がけましょう。
- ・栄養バランスの良い食生活
- ・規則正しい生活
- ・しっかりと睡眠を取ること
まとめ

デリケートゾーンのかゆみは、接触皮膚炎が原因のひとつとして考えられます。症状が軽い場合はかゆみを引き起こしている原因を取り除き、デリケートゾーン専用のかゆみ止めを塗って様子をみましょう。このほかに、感染症が原因の場合もあります。セルフケアでは症状が変わらない、水ぶくれや潰瘍ができた、強いかゆみがあるときなどは、医療機関を受診しましょう。セルフケアや通院によって症状が治まった後は快適な毎日が送れるように、かゆみの再発予防を心がけてくださいね。
関連記事
・腟カンジダを治すには?5人に1人が悩む、身近な病気のセルフケア