胃もたれの原因とは?オススメの薬膳料理もご紹介

最近、こんな経験ありませんか?
「食べ過ぎ・飲み過ぎた翌日は胃がツライ…」「夜遅い食事や脂っぽい食事は胃がもたれる…」なかには「食事も普通の量だし、お酒を飲み過ぎたわけでもないのに胃もたれがする…」という方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、胃もたれの原因や、忘年会・新年会シーズンなど、おいしい食事やお酒の機会が増えて胃が疲れたときにオススメしたい、胃もたれを改善する方法をご紹介します。胃もたれでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
胃もたれとは?原因はなに?
胃もたれとは、食べたものが胃の中に残って、食後・食間に胃が重く感じたり、むかつきなどの不快感が現れたりする症状のことです。食べ過ぎ・飲み過ぎ、加齢やストレスなどが影響して、胃の運動や消化機能が低下することにより、胃もたれが起こりやすくなります。
では、それらの原因がどのように胃もたれに関わっているのか、見ていきましょう。

食べ過ぎ・飲み過ぎ
暴飲暴食や、消化に時間がかかる食べ物を食べると、胃に大きな負担がかかり、胃もたれを起こしやすくなります。特に、肉類・揚げ物などの脂肪分の多い食べ物は消化に時間がかかるので、食べ過ぎると胃に大きな負担をかけやすいのです。また、お酒の飲み過ぎも胃酸から胃壁を守っている胃粘膜が荒れるので、胃もたれの原因になります。そのため、飲み会や忘年会・新年会など、お酒を飲む機会が増えると、胃の不調を訴える方が多くなるのです。
加齢
加齢は胃の働きに影響します。年齢を重ねた方がたびたびに感じる「食べ過ぎてもいないのに胃がずーんと重い」という症状。これは、胃の機能低下が原因です。
- ・消化酵素の分泌
- ・胃粘膜の機能
- ・胃のぜん動運動
この3つの大切な機能が弱くなって消化する力が落ちるので、食べ物がいつまでも胃に残って、胃の重さや胃もたれを感じるのです。
ストレス
ストレスを受けると、胃の動きをコントロールする自律神経が乱れます。そのため、胃酸分泌とぜん動運動のバランスが乱れて、胃もたれを感じることがあります。
そのほかの原因

胃もたれを起こすほかの原因として挙げられるのが、妊娠です。妊娠によるホルモンバランスの変化や、少しずつ大きくなる子宮が胃を圧迫するため、胃もたれを感じやすくなることがあります。他にも、ピロリ菌も胃もたれを起こす原因として挙げられます。ピロリ菌が出すアンモニアが胃の粘膜を傷付けて胃炎を引き起こし、胃もたれの原因となるためです。
このように、胃もたれにはさまざまな原因が考えられるので、症状に気付いたら何が原因か見極めることが胃もたれの解消・再発の予防につながります。
胃もたれになったら、胃に負担をかけない食事をしよう
飲み過ぎ・食べ過ぎで胃腸に負担をかけたときには、胃腸をいたわる食事を心がけましょう。ここからは、食事の面で工夫できることをご紹介するので、胃もたれでお悩みの方は参考にしてください。

消化しやすい食事に変え、刺激物は避ける
消化に時間がかかる食べ物は胃に負担がかかるので、消化しやすい食事に変えましょう。
消化しやすい食べ物の例
- ・おかゆ
- ・うどん
- ・卵
- ・豆腐
- ・白身魚
- ・シャケ
- ・鶏のささみ
- ・むね肉
- ・大根
- ・カブ
- ・ニンジン
- ・キャベツ
- ・白菜
- ・ホウレンソウ
- ・小松菜
- ・バナナ
- ・リンゴ など
おかゆは消化の良い食べ物の代表ですが、それだけだと飽きてしまいます。鶏のささみ・むね肉・卵・シャケ・白身魚なども消化しやすいので、食事のメニューに加えてみましょう。
避けた方が良い食べ物の例

胃もたれしている胃のために、避けたい食べ物があります。
- ・脂肪分や糖分が高い食べ物
- ・香辛料などの刺激物
- ・消化しにくく、胃に負担がかかる食べ物
(肉類や油分の多いもの・ハム・ソーセージ・赤身魚・大豆・食物繊維の多いもの など)
食物繊維が多い食べ物にはごぼう・サツマイモ・キノコ類・海藻などがありますが、これらの食材も胃の調子が悪いときには控えることをオススメします。また、飲み物のなかにも胃に負担をかけるものがあるので、気を配りましょう。
- ・カフェインを含むコーヒーやお茶
- ・酸を含む果汁入りジュースや炭酸飲料 など
これらは胃に刺激を与える可能性があるので、胃が疲れているときは飲まないようにしましょう。
調理の仕方を変える

同じ食材でも調理の仕方によって、胃に負担となることもあれば、胃への負担を軽くすることもできます。例えば、焼く・揚げるといった調理方法は油を使うので、胃に負担をかけやすいといえます。
このような調理方法の方が、胃への負担を軽くできるのでオススメです。また、生食よりも加熱調理したほうが胃にはやさしいので、火を通した料理を食べましょう。
さらに、
- ・食材をよく刻む
- ・薄めの味付けにする
- ・油を控える
これらも意識して調理すると良いでしょう。
ゆっくり・よく噛み、食べ過ぎない

早食いはほとんど噛まないで呑み込んでしまうので、胃に負担を与えます。胃の消化を助けるためには、ゆっくりとよく噛んで食べましょう。また、食べ過ぎも良くないので、腹八分目を心がけてください。よく噛んで食べると満腹感が得られやすいので、自然と食べ過ぎを防ぐことができます。普段からゆっくりとよく噛んで食べ、腹八分目を心がけると、胃もたれの予防にもなるでしょう。
お酒は控える
胃もたれを起こしているときは、お酒を控えましょう。お酒を飲むと、胃粘膜の血流が下がって胃の働きが悪くなるからです。胃の回復を妨げないように、お酒はいったん飲まないことをオススメします。また、日ごろからお酒は飲み過ぎに注意すれば、胃の不調の予防にもつながるでしょう。
深夜に食事をしない

夜更かしが習慣化していて、夜食を食べるのがクセになっている方もいるかもしれません。しかし、夜遅い食事は胃腸に負担をかけます。胃のためには寝る3時間前、遅くても2時間前には食事を済ませておきましょう。
1日2食にする
胃腸に負担をかけた翌日は、朝は消化を促すスープにしたり、昼ごはんは抜いて早めの夕飯にしたりなどで調整して、1日2食にしても良いでしょう。まずは胃腸をいたわることが大切です。 また、現代人は食べ過ぎといわれています。飲んだ翌日に限らず、定期的に夕飯を抜く「1日2食」の日をつくり、胃に消化活動をさせない休息を与えることは、実はとても良いことなのです。
大切なのは、あなた自身が体調・体質をきちんと把握し、自分の健康を自分の力で調整・維持すること。そのためにもしっかりと食生活から改善を図りましょう。
【薬膳で胃をいたわる】胃腸を回復させるメニュー
胃もたれで調子が良くないときでも食べられる、簡単スープを2つ紹介します。
大根ともやしの特製スープ

消化酵素のジアスターゼを豊富に含む大根は、疲れた胃の働きを助ける食材の代表格です。もやしは低カロリーで、ビタミンCや食物繊維を豊富に含むのでオススメの食材です。味はもちろん、食感も十分に楽しめる特製スープ。「なんだか胃が優れない…」そんなときはぜひ、お試しあれ!
材料(2人分)
大根…2〜3cm
もやし…1/4袋(50g)
干ししいたけ…1枚
帆立て貝柱(缶詰)…小1/2缶(缶詰)
だし…2カップ
A[酒…小さじ1 塩…少々 しょうゆ…小さじ1]
作り方
- 1. 干ししいたけはぬるま湯で戻して軸を除き、細切りにする
- 2. 大根は5mm厚さのいちょう切りにする。もやしは洗って水気を切る
- 3. 鍋にだしと帆立て貝柱を缶汁ごと入れる。大根としいたけを加え、大根がやわらかくなるまで煮る
- 4. Aを加え、最後にもやしを入れて、サッと煮立ったら火を止めて器に注ぐ
・カロリー 43kcal 塩分1.5g
梅醤番茶

梅干しとしょうゆ、焙じた番茶で作る梅醤番茶。お茶というよりもおばあちゃんのスープのような懐かしい味わいで、簡単に手早く、体がホッと温まるのでオススメです。何も入らないほど胃腸がツライ日は、マクロビオティックでも定番のこの1杯を。
材料と作り方
- 1.梅干し1個を大きめの湯飲みに入れ、しょうゆを少々垂らす。お好みでしょうが汁を入れてもOK
- 2.熱い焙じた番茶(またはほうじ茶)を注ぎ、梅干しをつぶして飲む
【食事以外】胃もたれの予防で気を付けたいこと
胃もたれの原因は、必ずしも食べ過ぎや飲み過ぎといった食生活の乱れだけではありません。タバコやストレスなど別の要素が原因になることがあるため、食事に気を付けていても症状が現れることがあります。ここからは、食事以外で胃もたれ予防のために気を付けたいことをご紹介しましょう。
禁煙しよう
アルコールと同じく、喫煙も胃粘膜の血管を収縮させるので、血流が低下し胃の働きが悪くなります。胃もたれでお悩みなら、これを機に禁煙を始めてみてはいかがでしょうか。健康のためにも良いですし、繰り返す胃もたれの予防につながるかもしれません。
ストレスを溜めこまないようにしよう

ストレスによって胃の働きが悪くなることを避けるため、ストレスを溜めこまないようにしましょう。空いた時間やオフの日を利用して運動で体を動かしたり、趣味など好きなことに没頭したりするなどして、気分転換することが大切です。
ストレス解消には休養も大切です。1日の終わりにはゆっくりと入浴して疲れを取って、しっかり寝ましょう。ゆっくりと休むだけでも気持ちをリフレッシュできるので、ストレスを軽くするのに役立ちます。
【ツライ胃もたれに】市販薬を上手に使いましょう

左から
販売名:パンシロン01プラス
販売名:パンシロン01錠
第2類医薬品
効能・効果:飲みすぎ、はきけ(むかつき、二日酔・悪酔のむかつき、悪心)など
胃もたれの多くは時間とともに解消されていきますが、「なるべく早く不快感をなくしたい・・・」というときは、市販の胃腸薬を使うのも1つの方法です。
- ・食べ過ぎ・飲み過ぎ
- ・胸やけ
- ・胃がもたれる
- ・胃が重い
- ・胃が痛い
こんな胃の不調を感じるときは、さまざまな胃の不快症状に効果的な胃腸薬「パンシロン01プラス」をオススメします。
特徴1.胃を元気にする有効成分配合
健胃生薬ニンジン末・ケイヒ末配合など有効成分が弱った胃を元気にしてくれます。
特徴2.爽やかな味で飲みやすい
パンシロン01プラスは微粒なので舌触りがよく、口の中でサッとすばやく溶けます。
丸い形状で飲みやすい錠剤タイプのパンシロン01錠もあります。
特徴3.有効成分をバランスよく配合
- ・胃をスーッとさせる速効性制酸剤と持続性制酸剤
- ・荒れた胃粘膜を整える粘膜修復剤と健胃剤
- ・消化を促進する消化酵素 など
胃腸薬の基本機能に必要な有効成分をバランスよく配合しています。
症状に合わせて、いろいろ選べるパンシロン
このほか、胃腸の症状に合わせて選べる商品がラインナップ!
・パンシロン®シリーズについて詳しく知りたい方はこちら
まとめ

今回は胃もたれの原因と解消するための方法や、紹介の良い食べもの、胃をいたわるレシピを解説しました。胃もたれの解消・予防のためにも、胃に負担をかけない食事をすること、禁煙、ストレスを溜めないことに注意しましょう。また、胃腸の不快な症状の対策には、市販薬を上手に使うよこともオススメします。