心を元気にして身体も肌も健やかに!心の健康講座

最近、根拠のない不安に落ち込んだり、いらいらして怒りっぽくなったりした経験はありませんか?心の乱れは、お肌と身体の乱れに直結しています。心が落ち着かない時は、身体がSOSを求めているのかも。心と身体の関係性を学び、心をポジティブに、毎日幸せに過ごすことのできる方法を身につけていきましょう。
ストレスが肌にあたえる影響
心の乱れを引き起こす原因は、主にストレスです。「恋人と喧嘩した」「部屋が散らかっている」「仕事でミスをした」など、人それぞれによってストレスの感じ方が異なりますが、「自分にとってよくない状態をイメージすること」によって、ストレスが生じます。
過渡なストレスが感じると、身体がストレスに対応しようとして、ホルモン物質を過剰に分泌します。これにより皮脂分泌が過剰になり、毛穴のつまりや大人ニキビの原因になります。
また、ストレスにより血管が収縮し、大量の活性酸素(老化を加速させたり、細胞の炎症を引き起こす物質)が発生してしまい、肌の老化が進行してしまいます。
このように、ストレスは知らず知らず肌の健康を蝕んでいきます…。
しかし、ストレスは常につきもので、無くなることはありません。大事なのは、ストレスを大げさに捉えず、上手に付き合うことです。日常のちょっとした気持ちの持ち方で、ストレスは軽減されるのです。
では、ストレスと上手に向き合う方法を学んでいきましょう。
考え方を変えるだけで幸せになる!「ごきげん」な考え方
ある出来事に対して、悲観的になる人もいれば、楽観的に考える人もいて、捉え方は人によって様々。しかし、悲観的になりすぎると、過度なストレスの原因に。物事をポジティブにとらえる「ごきげん」な考え方が、毎日心健やかに過ごす鍵となります。
想像してみて下さい。あなたは砂漠にいて、とても喉が渇いています。そこに偶然通りかかった人が、あなたにコップ半分の水をくれました。それを見て「半分しかない!」と不満に思いますか?それとも、「半分ももらえた!」と嬉しく思いますか?同じ水の量なのに、捉え方は人によって異なるもの。ただ、「半分しかない」と考えるか「半分ももらえた」と考えるかによって、健康状態や人生の幸福度も異なります。
『半分もある』と考えられた人は、“ごきげんな人”だと言えます。ごきげんな人は、健康で長生きできる上、未来を切り拓く行動力や発想力、そして良好な人間関係に恵まれると言われています。つまり、ごきげんであれば、人生がよりハッピーなものになると考えられているのです。
この「ごきげん」な考え方は、身体に多くの効果を与えることが証明されています。
ポジティブな考え方で長生き
ごきげんと長寿の関係についてわかるのが、修道女の手記を元にした、ケンタッキー大学のデボラ・ダナー教授の研究です。経済的・社会的にも同じ階級、同じものを食べ、同じ医療機関を利用する修道女180人の手記から、“寂しい”“悲しい”“辛い”などネガティブな言葉を多く使う人と、“楽しい”“嬉しい”“幸せ”などポジティブな言葉を多く使う人をグループに分け、その後グループの状況を追跡調査しました。同じ生活でも、ポジティブかネガティブかという考え方の違いで、健康や寿命にも差が出るということがわかったのです。
「ごきげん」な考え方で運動効果もアップ
ハーバード大学のランガー博士の研究もとても興味深いものです。4つのホテルの従業員に「この仕事は30分以上の運動に相当し、健康にいいものです」と伝え、何も伝えなかったホテルの従業員と比較実験を行いました。1ヶ月後、「健康によい」と聞いていた4ホテルの従業員だけが体重、体脂肪、血圧ともに低下。健康にいいと思っているかどうかで、同じ仕事でも運動効果が異なることがわかりました。いつもの仕事や家事も「いい運動になる」と考えれば、ダイエットにもつながるかもしれません。
「ごきげん」な考え方を身につけよう
ごきげんになることでこんなに効果があるなら、ポジティブな生き方をできるようになりたいですよね。そのためには考え方を変える心のエクササイズが必要です。エクササイズ方法を学んで、「ごきげん」を身につけましょう!
① 自分自身を高く評価する。
「私は、すごく才能がある!」「私ならできる!」とイメージするだけで、実際の自分もそれに近づけるそうです。自分に対する評価・自信度を”セルフコンセプト”と呼び、それがポジティブかネガティブかで、人生で成功するか否かに大きく影響するそう。評価は特に根拠がなくてもよく、思い込むことでOK。
② 嫌なことにも、感謝する。
不満を感じたときには、その原因に”感謝”するようにしましょう。例えば、自分への悪口を聞いてしまったとしても、自分のマイナス部分を知る機会を得られたと考えて。そうすれば、もっと魅力的になる方法を考えることもできます。自分をよりよい人間に成長させる、その機会に感謝しましょう。
③ 一日の終わりに、“よかったこと”を思い出す。
一日を振り返って、3つのよかったこと(threegoodthings)を書き出しましょう。”友だちとおいしいランチを食べた”など楽しかったこと、嬉しかったこと、おもしろかったことを思い出そうとすると、脳が一日の“よいこと”だけを探すようになり、脳内のポジティブな神経ネットワークが強化されるそうです。
④ 何はなくとも、笑ってみる。
笑うと、脳に楽しいという信号が送られ、ポジティブな思考回路がより強化されるそうです。心から笑うことが一番ですが、最近では、意識的に笑顔を作るだけでも脳が楽しいと判断し、ポジティブな感情が高まることもわかってきたそうです。口角をくっと持ち上げてみるだけでも効果ありです!
まずは1ヶ月、できるエクササイズから毎日行えば、心の持ち方が変化しているはず。ぜひ試してみましょう!
涙が持つ力
最近思いっきり泣いたことはありますか?実は、ポジティブシンキング同様、涙には心を整える重要な効果があるのです。
ストレスと涙のメカニズムには、意志とは関係なく働く”自律神経”という神経が深く関わっています。「人間の身体は、”交感神経”と“副交感神経”という自律神経の働きに支えられています。まず、昼間の活動中や、特に緊張している時などに優位になるのが、交感神経です。その時、脈拍や血圧が高くなり、集中力もアップします。反対に眠っている時、リラックスしている時などには、副交感神経が優位になります。ところが人がストレスを感じると、交感神経が極端な緊張状態になり、脈拍や血圧が急上昇します。今、多くの人が忙しさによる睡眠不足などによって、交感神経が優位な状態が長くなっています。この交感神経を緩めてストレスを解消するには、余計なことは考えずに眠ってしまうことです。眠ると自然に副交感神経にスイッチが切り替わり、気分がリラックスします」と有田先生。そして興味深いのが、眠ること以外に副交感神経へとスイッチを切り替えるただひとつの方法が、“情動の涙”を流すことなのです。
人は涙を流す時、交感神経の緊張は高まっています。そして前頭前野が激しく興奮した直後に涙が流れ、副交感神経へとスイッチされて、心身がゆったりリラックスした状態になるのです。それは、眠っている時と同じように心身がホッと休まる状態。泣いた後、ぐっすり眠った時のように、スッキリするのです。
泣くのをがまんすると、ストレスが解消しないばかりか、また新たなストレスにつながってしまいます。その状態が続くと、高血圧や胃潰瘍などになる危険性も高まります。涙の量や泣いた時間の長短に関係なく、涙を流すことで副交感神経へとスイッチされるので、健康のためにも涙をがまんしないことです。涙は、ストレス解消のためにとても便利な機能。溜まってきたなと感じたら、ランニングやカラオケと同じように、リフレッシュ方法のひとつとして、ぜひ積極敵に利用してほしいです。
涙は自分自身を慰め、心をすっきりさせる役目を果たします。我慢しないで、泣きたい時は思いっきり泣きましょう。
いかがでしたでしょうか?心が健康な人は、肌も心も健やかな上、元気オーラで人を引きつける魅力を持っていますよね。心は、トレーニング次第で、誰にでもポジティブになれるはず!ぜひ実践して、毎日満たされた生活を送って下さい。
・出典元:太陽笑顔fufufu