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もしかして老眼かも!? すぐできるセルフチェック&簡単対策法

「なんだか最近、近くが見えづらくなってきたな…」と思っているのに、加齢による目の変化を認めたくなくて、老眼鏡などを使わずにがんばって手元を見続けている方もいるのではないでしょうか。実はその行為が疲れ目などを引き起こし、あなたの老眼を加速させているかもしれません。
医学的に「老視」と呼ばれる老眼は、加齢に伴って起こる目の状態であり、誰もが老眼になると言われています。そのため、老眼の原因や初期症状などの基礎知識を知っておくことは、老眼対策に非常に有効なのです。今回の記事で老眼について知り、いつまでも読書やお出かけなどを楽しめる健やかな老眼ライフを送ってくださいね!

梶田雅義先生

私が解説します!

梶田眼科 院長 梶田雅義先生

1983年、福島県立医科大学卒業後、カリフォルニア大学バークレー校研究員などを経て、2003年、梶田眼科開業。東京医科歯科大学医学部臨床教授、日本眼光学学会理事、日本コンタクトレンズ学会監事、日本眼鏡学会評議員などを務める。

自分の状態を知ろう!すぐ分かる老眼度チェック

一般的に、老眼は30代から40代で始まっていて、43~45歳で症状を自覚することが多いと言われています。老眼はお年寄りのものだと考えず、まずは下の表を参考に、ご自身の老眼進行度をチェックしてみましょう!

老眼度チェック
【監修】医学博士 梶田眼科院長 梶田雅義

同年代でも人によって老眼の進行に差があるうえ、もともと近視なのか、遠視なのかなど目の状態によっても老眼を自覚するタイミングは変わってきます。まずは「自分は老眼になってきているな」と認め、そこから老眼との上手な付き合い方を考えていけるようにしたいですね。

どうして老眼になってしまうの?

目でモノを見る時、ピントを合わせるために「毛様体筋(もうようたいきん)」という筋肉が、カメラのレンズのような働きをする「水晶体」を引っ張ったり緩めたりしています。通常は毛様体筋が縮んで緊張すると、水晶体が厚くなって近くにピントが合うのですが、年齢を重ねて水晶体が硬くなるなどで弾力性が失われてしまうと、毛様体筋が縮んでも水晶体が厚くならなくなってしまうのです。そうすると近くにピントが合わず、手元が見えづらいといった老眼の初期症状へとつながります。

老眼をほおっておくことのデメリット

前述したとおり、近くを見る時には毛様体筋が縮んでピントを合わせますが、老眼をほおっておくと、目を細めて見るなど無理をして疲労も重なります。
また、毛様体筋の緊張状態が続いて筋肉疲労を起こし、目が疲れやすくなることも。

疲れ目は、目の乾きなどから、炎症や痛みなども起こると言われています。さらに、見えづらいというストレスから作業効率や集中力が低下してしまい、そこから生活の質(QOL)の低下にまでつながってしまうこともあるんですよ。

老眼に関するウワサ&知りたいことを徹底検証!

「老眼はお年寄りのもの」というイメージが根強くあり、なかなか自分事として知る機会も少ないかと思います。しかし、いずれは誰もが老眼になりますし、もしかしたら既に初期症状は始まっているかもしれません。そんな時に必ず役立つ知識をご紹介しましょう!

Q. 老眼って治るの?

根本治療はなく、完治することはありません。老眼鏡や遠近両用の眼鏡・コンタクトレンズで矯正をしながら、上手に付き合うことが大切です。

Q. 近視の人は老眼にならないの?

近視の方も遠視の方も、視力の良し悪しに関わらず、同じように老眼になるんですよ。多くの方が老眼を自覚するのは、近くが見えづらいと感じた時。近視の方はもともと近くが見えやすいため、老眼に気づくのが遅いとされています。

Q. 老眼鏡をかけていると、老眼が進むって本当?

老眼は右肩上がりで進行し、ある程度進むとゆるやかな横ばいに感じると言われています。老眼鏡などで早くに対処を始めている方は、その進行にしっかり気付くことができるため、そのような印象があるのかもしれませんね。

Q. 老眼鏡と遠近両用の眼鏡・コンタクトは何が違うの?

老眼鏡は近くにピントが合うように作られています。度数も細かく分かれていて、生活習慣に合わせてパソコン作業用や仕事用などの老眼鏡を用意することもあります。しかし、その時々で眼鏡をかけ替えたり、着脱したりはとても大変ですよね。遠近両用レンズなら一つあればあらゆるシーンに対応できるので、とても便利ですよ。ただし、多少の慣れは必要になります。

Q. 老眼に効くサプリメントはあるの?

老眼が改善する成分というものはありませんが、目の疲れに良いとされる「リポ酸」や、目の網膜にアプローチして見るチカラの維持を助ける「ルテイン」「ゼアキサンチン」を配合したサプリメントはあります。

Q. 老眼に効く目薬はあるの?

こちらも老眼の改善に直接作用するものはありません。ただ、ピント調節をスムーズにしてくれる有効成分「ネオスチグミンメチル硫酸塩」が入っている目薬は、目の疲れを改善する効果が期待できます。

Q. 老眼に効く目のトレーニングはあるの?

老眼症状が出始めて疲れ目を感じやすくなるのは、ピント調節機能の衰えが原因。スマホやパソコンをずっと見続けていると、この機能が働かずにこり固まってしまうため、今回紹介する目のストレッチを行ってピント調節筋を動かしましょう。また、目の周りの血液の循環を良くして、疲れが溜まらないようにすることも大切です。

ストレッチの方法はとっても簡単。近くを見る作業を続けている時は、10分に1回ほど少し遠くを見て、ピントが合ったら視線を手元に戻すだけです。さらに、ずっと水平方向を見るのではなく、天井など上を見上げるのもいいですね。
このストレッチは、疲れ目や10~20代に増えている「スマホ老眼」にも有効です。裸眼や眼鏡・コンタクトレンズを使用している方なども気が付いた時にすぐ行えるので、ぜひ試してみてください。

目の老化&疲れ目対策のポイントとは?

今回ご紹介したように、老眼はどんな方にも同様に訪れます。しかし、老眼を悲観せずに向かい合うことが、老眼になってからの生活や体調を良い方向へと導く第一歩になるのです。

「老眼かも!?」と気付いたら、矯正器具を活用する

老眼を矯正する器具には、遠近両用の眼鏡やコンタクトレンズ、老眼鏡があります。老眼が進んでしまってからでは、ピントを合わせづらかったり、慣れるのに時間がかかるなど、なかなか上手に扱えないこともあります。早めに対処して慣れておきたいですね。
老眼の初期症状を感じたら、眼科を受診して目の状態を診てもらい、矯正について聞いてみるのもおすすめです。

「抗酸化作用」のある食材を摂る

例えば、鮭やイクラ、エビ、カニに含まれる赤い色素「アスタキサンチン」や、ほうれん草やブロッコリー、かぼちゃ、にんじんに含まれている「ルテイン」は、目の疲れをとる効果が期待できると言われています。先に紹介したサプリメントなども活用して、目にやさしい食事を意識して摂りましょう。

目の疲労を蓄積させない

老眼が進行すると目が疲れやすくなってしまうので、疲労を蓄積させないことが大切。目のストレッチや、有効成分「ネオスチグミンメチル硫酸塩」配合などの疲れ目用目薬を上手に活用しましょう。

年齢を重ねるとともに、老眼に悩まされ、目の疲れだけでなく気持ちも落ち込んでしまうという方もおられると思います。ただ、今回ご紹介したように、遠近両用レンズなどのアイテムや目のストレッチなど、実はたくさんの老眼対策方法があります。自分に合ったものを見つけてうまく利用することで、生活の質(QOL)も向上し、老眼に悩むことなくアクティブに過ごすことができるはず。楽しみながらいろいろと試してみましょう!

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