温めるor冷やす?眼精疲労で目がツラいときの対処術

目の疲れは、放っておかずにその日のうちに取ることが大切です。「温める」「冷やす」はその方法として有効ですが、どちらを実践すればいいのか今ひとつ分からないですよね。そこで今回は、目の症状に合わせたベストな「疲れ目解消テクニック」をご紹介します。
疲れ目やドライアイには「温罨法(おんあんぽう)」!

温罨法(おんあんぽう)とは、症状を軽減させるために患部を温める療法。目のまわりを温めると、眼輪筋をはじめとする目のまわりの筋肉がやわらかくリラックスした状態となり、眼精疲労の解消に効果的です。パソコンを長時間利用し、目を動かす筋肉がカチカチに凝り固まってしまったときなどに特にオススメ。眼精疲労を原因とする肩こりや頭痛をやわらげる効果も期待できます。
また、目の温罨法は現代病のひとつである「ドライアイ」にも効果バツグン。ドライアイの原因の1つとしては「マイボーム腺」という脂を分泌する腺が詰まり、正常に動かなくなることがあげられます。目を温めることで詰まっていたマイボーム腺の脂質の排出を促し、ドライアイの解消に繋がります。血行を促進すると涙の分泌量も自然と増えるため、「目がショボショボする」などといった不快感の軽減にも貢献します。
炎症、充血、痛みには「冷罨法(れいあんぽう)」!

冷罨法(れいあんぽう)とは、症状を軽減させるために患部を冷やす療法。目元を冷やして血管を収縮させることで、血管が拡張して引き起こされる充血や炎症物質が広がるのを抑えることができます。
目のまわりが熱っぽいような疲れ目の場合もこの療法がおすすめ。また、目元にボールやものが当たるなどの外傷による腫れや痛みも、すばやく冷やすことで症状が緩和されます。
ホット&アイスタオルのつくり方
目を温めるときには「ホットタオル」、冷やすときには「アイスタオル」を使うことがオススメです。それぞれのつくり方についてくわしくお教えします。
【ホットタオルのつくり方】
(1)フェイスタオルを2回折り、端からくるくると丸めてロールケーキ状にする
(2)ロールケーキ状のタオルを水で濡らして軽くしぼる
(3)ジップロックの中に入れ、電子レンジで1分ほど温めれば完成!
ホットタオルが完成したら、冷めないうちにすばやく目の上に乗せます。3分間乗せれば効果はありますが、10分間乗せることで疲労回復をはじめとする十分な効果が期待できます。温かさを長時間持続させるために、厚手のフェイスタオルを使うことがコツです。
【アイスタオルのつくり方】
(1)氷水をはった容器にフェイスタオルを浸す
(2)硬くしぼれば完成!
ホットタオル同様、アイスタオルも最低3分間は目の上に乗せましょう。目を開けた瞬間、深い眠りから目覚めたような爽快感に包まれるはずです。「つくるのが面倒くさい…」という人は、数本のタオルを水に浸してしぼったものをジップロックの中に入れ、あらかじめ冷蔵庫で冷やしておくといいでしょう。
就寝前に行うと、朝までぐっすり眠れるという効果も!

ホットタオルやアイスタオルを行うベストなタイミングは、ベッドに入る前。目だけでなく脳までリラックスでき、その後の熟睡効果を期待できます。目がとても疲れてしまったときや「朝までぐっすり眠りたい」というときに、ぜひともお試しください。